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〈ドライブ・マイ・カー アカデミー賞〉罵倒され泣いていた女性スタッフに西島秀俊の“神対応”

 現地時間27日、第94回アカデミー賞授賞式で映画『ドライブ・マイ・カー』が国際長編映画賞を受賞した。日本映画での受賞は2009年の『おくりびと』以来2作目。受賞のスピーチで濱口竜介監督は「西島秀俊さん、霧島れいかさん、岡田将生さん…」と俳優一人ひとりの名を上げ「おめでとうございます!」と喜びを分かち合った。

 レッドカーペットでは「楽しんでます」と記者団に笑顔を見せていた同作の主演・西島秀俊。“実力派”としての名声を不動のものにしているが、当初は俳優志望ではなかったという。デビュー当時の苦労や撮影現場でのストイックな様子、朝ドラ『おかえりモネ』スタッフへの“神対応”を報じた「週刊文春」の記事を公開する。(初出:週刊文春  2021年7月9日号 年齢・肩書き等は公開時のまま)

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 「みんな、いいね」

 NHKのスタジオで親子ほど年の離れた若者たちの演技を頼もしく見つめるのは、朝ドラ『おかえりモネ』で気象キャスター役を熱演中の西島秀俊(50)だ。

当初は俳優志望ではなかった

「ドライブ・マイ・カー」主演の西島秀俊

 西島扮する朝岡覚は、清原果耶(19)演じる主人公“モネ”こと永浦百音に、天気予報を通じて自然の驚異と素晴らしさを伝え、気象予報士の世界へ彼女を導く。

 そんな朝岡に心掴まれるのは、モネだけではない。

「西島さんは気象予報会社の部下役の若手俳優たちと仲がよく、撮影の合間によく談笑しています。天気予報シーンでの指し棒の使い方や天気図の解説は完璧で、考証にあたった気象予報士の方も『このままニュースに出られる』と絶賛。若手俳優も西島さんの演技を、食い入るように見ていました」(NHK局員)

 いまや押しも押されもせぬ実力派俳優の西島。今年のカンヌ映画祭で四冠を獲得した『ドライブ・マイ・カー』や『きのう何食べた?』など、話題作への主演が相次ぐが、当初は俳優志望ではなかった。