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自慰行為の写真を撮って送ることをしつこく要求

【先輩女性へのおごり行為】

 爽彩さんは亡くなる1年前にネットで知り合った友人に対して、「会う度にものを奢らされる(奢る雰囲気になる)最高1回3000円合計10000円超えてる」という悩みをメッセージで打ち明けていた。第三者委員会の調査で実際に先輩のA子へおごり行為を繰り返していたことが判明した。《上級生A子が、本人の分のお菓子等の代金を負担する行為(おごり行為)を繰り返し受けていたことはイジメにあたる》。

【猥褻画像の要求】

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 2019年6月3日、C男は爽彩さんに対してLINEで「裸の動画送って」「写真でもいい」「お願いお願い」「(送らないと)ゴムなしでやるから」と自慰行為の写真を携帯カメラに撮って送ることをしつこく要求。恐怖のあまり、爽彩さんはわいせつ写真をC男に送ってしまった。のちの警察の捜査でC男は、警察から「触法少年」の処分を下されたが、学校側はこの件についてもイジメとは認めていなかった。

 しかし、今回第三者委員会は《上級生C男が、本人とのLINEでのやり取りにおいて、性的な話題を長時間にわたって続けたこと、性的な動画の送信要求を長時間に渡って続けたことはイジメにあたる》とした。

イジメの被害を伝えるメモ

複数人に囲まれ、逃げ出すことも助けを呼ぶこともできなかった

【自慰行為の強要】

 2019年6月15日、爽彩さんはA子らにたまり場の公園に呼び出された。5人の先輩生徒の他に公園で遊んでいた小学生も居合わせ、複数人が爽彩さんを囲んだ。そのうちの一人の男子生徒が「爽彩が男子中学生に裸の画像を送らされたり、わいせつなやりとりをしていた」と話すと、周りを取り囲んでいたA子やD子、E子ら女子中学生が「それ今ここでやってよ。見せてよ」と、その場で自慰行為をするよう強要した。その後、公園に隣接する小学校のトイレに移動し、再び自慰行為を強要された。複数人に囲まれ、逃げ出すことも助けを呼ぶこともできず、爽彩さんはただ従うしかなかった。

 第三者委員会は、現場にいながら、その行為を止めなかった生徒も加害生徒となると判断して、《上級生B男、A子、C男、D子、E子が、本人に対して自慰行為に関する会話を行ったこと、本人に対して自慰行為の実行を繰り返し求めたこと、自慰行為の実行を求める発言に対して静観したこと、本人が自慰行為に及ぶ一連の状況を見ていたことは、イジメにあたる》とした。