お笑い芸人チョコレートプラネットの長田庄平が、赤坂のコインパーキングに4時間駐車して1万800円の高額料金となってしまったことをツイートして話題となった。以前には、ドランクドラゴンの鈴木拓が銀座で2万1450円の請求を受けたことをツイートするなど、油断すると高額になってしまうコインパーキングへのクレームツイートが相次いでいるようだ。

 都市部ではすでに飽和状態といえるほどのコインパーキングが設置され、その気軽さから利用者も多い。しかし、無人のオペレーション体制ということもあり、予想外の高額請求や事故などのトラブルが多発しているという。

クレームで最も多いのは「最大料金」に関すること

 コインパーキング運営会社に勤務している足立悠介さん(仮名)に聞いた。

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「『駐車料金が想定より高い』というクレームは多いですね。機械が誤作動することや、駐車券の磁気読み取り不良などのケースは稀にありますが、ほとんどがお客様が場内に設置した看板に明示してある料金設定を理解していないということが多いです」(足立さん)

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 クレームで最も多いのは「最大料金」に関することだという。

 例えば「12時間で最大2000円」と書いてあるパーキングに、24時間停めたら4000円以上の料金になった、という訴えだ。

「最大料金は設定された時間内であれば定額で打ち切りというものですが、それを過ぎると通常の分単位で加算されていきます。でもこれを最大時間ごとのセット料金が繰り返されると思い込まれる方が多いんですね」(足立さん)

明示してある料金以上の請求をすることはない

 レンタルビデオでいえば「7泊8日で300円」でも、その期限を過ぎると延滞金が加算される。9日目から自動的に7泊8日料金が再適用されることはないのと同じだ。しかし、このシステムを説明してもなかなか理解されず、電話口で「詐欺」と罵られることもあるという。

 運営会社によっては最大料金を繰り返し適用しているところもあることが、より問題をややこしくしてしまっている。また、同じ運営会社でも、場所や時期によって最大料金の条件が変わっていることも……。

「確かに表示によってはわかりにくいこともあり、消費者センターなどから改善を要求されたこともあります。ただ、明示してある料金以上の請求をすることはないので、看板をよく見てから利用してください、としか言えないんです」(足立さん)