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きっかけは職員の投書! ユニクロが“病院内”に初出店。ならではの商品も…背景に「新しい病院の在り方」

source : 提携メディア

genre : ニュース, 企業, 医療, 社会

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「会計用のレジ」と「窓口」が並んだカウンター(提供:ファーストリテイリング)

――「会計用のレジ」と「窓口」を並べた。これはどのような効果を狙ったもの?

「会計用レジ」と「窓口」を並べたこと自体に、特に意図はありません。対面での会計手続きや、商品の受取をご利用になるお客様が多いと予想されたため、限られた売場面積の中でも、あえて、専用のカウンタースペースを確保しました。

一部店舗のみで展開の「前あきインナー」を販売

――通常の店舗と、商品のラインナップは異なる?

入院中の患者の方からのニーズを踏まえ、下着や羽織ものを中心に販売しています。

独自サービスとしては、通常のユニクロ店舗ではお受けしていない、「ルームウェア(一部の対象商品のみ)の裾上げ」をお受けしています。


――医療従事者向けの独自の商品はある?

ありません。


――入院患者向けの独自の商品はある?

入院患者の方だけを対象にした商品ではありませんが、受診時や、医療・介護のケアを受ける際に着脱しやすい、「前が全て開くタイプのインナー」を販売しています。

これまでは、ごく一部の店舗のみで販売していましたが、病院内でのニーズも予想されるため、この店舗でも販売しています。

ユニクロの「前あきインナー」(出典:ユニクロHP)

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――店舗オープン後、医療従事者や入院患者からはどのような声が寄せられている?

お客様から、以下のようなお声をいただいております。

「新型コロナウイルスの感染リスクを避けるため、外出して、人混みの中、店舗に出向かなくていいから助かります」
「ユニクロの商品はコンビニの商品よりも安価で馴染みがあるので、抵抗なく購入できる。小さい店舗でも、あると助かる」
「気温差で衣類が必要なときに、その時に合った、必要なものが買えるのが嬉しい」


――今後も要望があれば、医療施設内の店舗を増やしていく?

現時点で決まっていることはありませんが、良いお話をいただける場合には検討したいと考えています。

「急な入院で衣類を持って来ていない患者さんが助かるのではないか」