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「理想はページをパッと見て、色でも試合の流れがわかるようにしたいんです」

――では、インタビューです。どうして手帳ワークを始めたのですか?

「ファイターズが北海道に来ても、最初のうちはまだぜんぜんピンと来てなかったんです。だけど、駒大苫小牧が甲子園で優勝して、北海道野球すごいじゃんってなって、自分のなかの野球熱が久しぶりにブワァーっと大きくなって。最初は駒苫のスケジュールを手帳に書くところから始まったんです。私、北海道はホントに誇りに思ってるから、嬉しかったんだと思います。それでファイターズの試合結果もだんだん手帳に書くようになって、それが生活のなかでだんだんウエイトを占めるようになって、これは毎日書きたいな、何かいい手帳ないかなと思ったときに、ほぼ日手帳に出会ったんです」

――勢いがついたきっかけは?

「2012年1月、ダルビッシュが札幌ドームで退団会見したじゃないですか。これからレンジャーズに行くっていう。あれがすごいカッコいいなと思って、あのときに新聞の切り抜きを貼りました」

――じゃ、概ね栗山監督の時代と重なりますね。

「この2012年、パソコンから写真を引っ張ってくることを覚えたんですよ。新聞社さんの出してる写真をスキャンして、自分のプリンタで出力して、それを切り抜いて手帳に貼ってるんです。一応、新聞社さんが記事として上げた写真しか使わないってルールを作って、必ず#で使いましたって入れるようにしています。個人がツイッターやインスタに上げた写真はNGなんです」

――ページのカラーバランスとか、選手のイメージカラーとか気をつかってますね。

「そういうこと気になっちゃうんですよ。誰の写真を貼ったかで、その選手の色は使いたいし、それだけだと単調になっちゃうから差し色をどうするとか。理想はページをパッと見て、色でも試合の流れがわかるようにしたいんです」

――だけど、ものすごい労力ですよね。

「そうなんですよ。ナイターだとてっぺん超えることあります。デーゲームは多少ラクですけど、写真が上がってくるのが遅いんですよ。こう書きたいというのがあって、絶対こういう写真が上がってくるはずだと思って待ってるんだけど、上がって来ないとか(笑)」

――あぁ、それ面白いですね。一般人が「早く写真上げろよ」って待ってる図。

「ホント勝手な話で申し訳ないんですけど(笑)」

――だけど、試合をフルタイム見て、構成を考えて、絵を選んで盛り付けて、イラストまで描くわけでしょ。長い試合だときついですね。本当に荒行です。

「今日はこんな感じでまとめようかなと思ってたら最後打たれて、試合がひっくり返ったときはボーゼンとしますよ、色んな意味で。私、負け試合のときは写真は使わないで、イラストだけ描いて、そこで愚痴を言うんですけど、あぁ、今日はイラストになっちゃったかって……」

これは果たして文春のビジュアルで採用されているだろうか。

 金子誠コーチ推しのため、現在は特定の選手ではなく「ファイターズ箱推し」だと語る「ななつぼし」さんなのだった。今シーズンはビッグボスの躍動で大忙しだという。春先から「手帳に残しとかなきゃと思う出来事ばっかり」だ。新庄ビッグボスの言動と選手らの変化。確かに情報量がハンパない。

 で、僕はもう1つ、忙しい作業を増やしていいか尋ねてみた。「ほぼ日ハム手帳」をそのまま掲載するわけにはいかないのだけど、僕はこの人を文春ファイターズのルーキーとして迎えたい。そして快諾をもらった。彼女が今年のうちのドラ1、「ななつぼし」さんである。

文春ファイターズの監督とドラ1。特別にイラストを書き下ろしてもらった。今シーズンもよろしくお願いします! (ななつぼしさん提供)

 附記、追加で「開幕からの連敗、どう感じてましたか?」と尋ねてみた。「開幕戦からずっと勝ち試合バージョンで書きたいくらい見どころがいっぱいありました」「(小刻みな継投は)適性を見てる感じかなと思いました。肝っ玉のすわってるヤツは誰かって見てるのかなって」と、大変ポジティブだった。

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