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2022/04/09

 あとは、当時は良い役にキャスティングしてもらっていましたけど、おそらくバーターだったでしょうし、先が不安な面もありました。30歳を越えてから売れなくなって、「一般企業に勤めます」となったときに、新卒の20代の世代に頭下げられるかっていったら……それは無理だなって思いました。だったら早いうちに芸能界を辞めて、自分で起業の勉強をして、社長になって誰からも指図されずに自分でやりたいなって思ったんです。

©️文藝春秋

女性を口説くだけで叩かれる芸能界の厳しさ

――人気もあった中で俳優業を辞めたのはもったいないとも感じますが……?

五十嵐 それはよく言われました。確かに芸能界にいたときは、今より稼いでいたと思います。でも、自分の力で稼いで、成功させて、続けていくことの方が人生として正解なんじゃないかと思ったんですよ。芸能界って、それこそ話題の暴露系YouTuberとかに、何か言われちゃったら一発で仕事がなくなる世界じゃないですか。テレビにも出られなくなって、給料も無くなる。違約金も発生する。もうそういう世界ですよね。別に悪い事をしたいというわけじゃないけど、女性を口説くだけでも叩かれるわけですから。

『ウルトラマンメビウス』では主役を演じた五十嵐さん ©共同通信社

――当事の五十嵐さんはかなりヤンチャだったという話も聞きました。

五十嵐 いや、でも法に触れる事は全くしてないですよ。夜の街に遊びに行ったりして、何度か事務所の偉い人に呼ばれて怒られたことがあるんですけど、20歳は超えていましたから。汚い飲み方をしてトラブルを起こしたり、女の子とどうのこうのという事は一切なかったですね。「誰かが行くなら一緒に行こうよ」ぐらいのノリで夜の店に飲みに行っていたくらいです。

 事務所の偉い人からは「女の子と遊んでもいいけど、楽しく遊びなさい」「下品な遊び方はしないで」と言われていて。一回、友達の女の子たちとボーリングに行ったんですよ。そしたらそれをガッツリ写真週刊誌に撮られて……それを怒られましたね。でも、「何も悪い事はしてないのに、何で怒られるのかな」って思いましたよ。

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