1ページ目から読む
3/5ページ目

 この数字は、野球の数字を統計学で処理したデータ「セイバーメトリクス」の一つ。打者が本塁打を打つのに必要な打席数で、大谷選手はこの数字の質が抜群なのです。また大谷選手は、振ったバットがスイングを取られにくく、“タフな選手”になっています。実際に打った本塁打の数だけで判断されていないのです。

 なお同作では、米大リーグの伝説級の選手もズラリと登場します。「野球の神様」ベーブ・ルース選手、通算755本塁打を放ったハンク・アーロン選手はいずれもパワーは99。大谷選手は伝説レベルの評価をされているというわけです。

 

 もちろん、大谷選手も万能ではありません。2割5分台の打率も反映されており、ボールをバットに当てる数値は低めで、打ち損じをしやすくなっています。「三振か本塁打か」という極端な打者に設定されているのです。その点、トラウト選手は、コンタクト率と長打力の両方を兼ね備えています。

ADVERTISEMENT

 しかし大谷選手の武器は何と言っても二刀流。投手の能力値も高いのです。球速はもちろんですが、ヒットは打たれづらく、ピンチにも強いという感じで、弱点があまり見当たりません。エンゼルスでは別格であり、他チームのエース級と比べても遜色ありません。選手の総合力を示す数値は95と高いのは、投手でも打者でも活躍できる二刀流だからでしょうか。

ダルビッシュ、菊池雄星…日本でもお馴染みの選手たちは?

 他の日本人選手ですが、ダルビッシュ投手(パドレス)は総合力85、菊池雄星投手(ブルージェイズ)は総合力76、沢村拓一投手(レッドソックス)は総合力68、筒香嘉智選手(パイレーツ)と秋山翔吾選手(レッズ・4月5日に退団)はそれぞれ総合力64でした。

 

 なお鳴り物入りでカブスに入団したばかりの鈴木誠也選手は、現実世界のMLBで直前まで労使交渉がもつれた影響もあってか、さすがに見当たりませんでした。しかし「MLB The Show」シリーズは、アップデートでシーズン途中に加入する選手もいますから、今後に期待といったところでしょう。