捕手がミットに当てながらもボールをこぼすパスボールや、内野手がボールを捕球して二塁に投げるふりをみせてから一塁に投げる偽投プレーなど、細かい部分で本当に精緻に再現されている演出もあります。送球エラーひとつとっても、「あー、見たことある」と思うような“逸れ方”なのです。リプレー機能も充実しており、試合中や試合後には会心のプレーを再生してニヤリとできるでしょう。
英語が苦手な人には痛いところですが、場内アナウンスやゲーム内の文字はすべて英語で、日本語の切り替えは現状できません。とはいえ野球用語ですし、全体的に分かりやすい英語で書かれています(そもそもストライクは「Strike」、アウトは「Out」ですしね)。データ表示も豊富ですから、野球好きであれば割と直感的に理解できるのも確かです。
昨年MVPのホームランバッター・大谷翔平の実力は?
日本の野球ファンとして気になるのは、本塁打王こそ逃したものの、投手としても一線級の活躍をしながらア・リーグ3位の46本塁打を放った大谷選手のゲーム内の評価です。
結論から言うと、MVPに相応しい最高評価。パワーは最高値の99でした。
本塁打王のゲレーロ選手(ブルージェイズ、本塁打48本)が89、ペレス選手(ロイヤルズ、本塁打48本)が93。ナ・リーグの本塁打王のタティスJr.選手(パドレス、本塁打42本)は98と、並み居るスーパースターたちよりも「上」の能力値になっています。
ちなみに大谷選手のチームメイトで知られるトラウト選手(エンゼルス、本塁打8本)は、パワー91。昨年のトラウト選手はケガで離脱したため成績こそ伸びませんでしたが、MVPを何度も受賞しており、「最高の選手」と言われる実績が反映されてこの数字です。逆にいえば、大谷選手はそれだけの高評価になっています。
そこまで大谷選手のパワーが評価されているのは、決してひいきではありません。ゲーム中にも表示されている「AB/HR」という数字から考えると妥当なのです。