開発者に聞いてみると…
ゲーム「MLB The Show 22」を開発したサンディエゴスタジオのゲームプレーディレクターであるクリス・ギルさんに同作の魅力を聞きました。
――野球ゲームを開発するにあたり、一番大変だったことは? 特に今回はPS5とPS4、Xbox OneとXbox Series X/S、さらにはNintendo Switchでも同時発売されています。複数のゲームハードに対応することは大変だったのでは?
野球ゲームを作ること自体は、サンディエゴスタジオにとって比較的簡単なことです。開発のコアメンバーのほとんどが実際に野球の試合でプレーしたことがあるか、それに近い体験があり、そもそも大のスポーツファン。だから、「MLB The Show」シリーズのゲームを作ることは、毎年楽しんでいますよ。
「最も大変なこと」を挙げるのは難しいですが、もしひとつあげるなら、AAAタイトルを5つの異なるプラットフォームで開発するにあたっての調整作業ですね。
全てのプラットフォーム向けにゲームを調整することには困難もありましたが、サンディエゴスタジオには文化として「チームファースト」精神があり、それを上手くこの開発でも築けたことで、チームに在籍する、何年も本シリーズに携わっているベテランのプロデューサー、デザイナー、エンジニア、アーティスト、テスターの経験を成功への原動力として結びつけることが出来ました。
――最もこだわったことは?
本作は野球のプレーをシミュレーションできるゲームなので、いかに野球ゲームをリアルな体験に近づけるかが最も大切なポイントです。その点のクオリティーには誇りを持っています。
同時に、これはゲームでもあるので、ゲームプレー時のスキルやスタイルに関わらずゲームが楽しめるかということも大事にしたい。そのため、ユーザーの経験に応じてカスタマイズできるように「カジュアル」「シミュレーション」「コンペティティブ」の3種類の異なるモードを最初に選べるように設計しました。