3位 安子が大阪まで稔に会いに行く場面(8話)
トップ3は大接戦だった。3位は多くの女性視聴者の支持を集めたこの場面。両親から見合いを勧められた安子。最後に稔が暮らす大阪を訪問するものの、想いは伝えられず。岡山に戻る列車ですすり泣く安子の前に現れたのは、大阪で別れたはずの稔だった。
「稔との別れを決意し『これで最後にしよう』と決心した安子の健気さ、急に会いに来た安子を訝しがって追ってきてくれた稔の優しさ、お互いが控えめにもお互いを想い、感動が最高潮になったところに流れる主題歌『アルデバラン』。その演出にしびれて、自分の中では一番印象に残っている場面です」(38・女性)
「様子がおかしい安子をちゃんとわかっている稔さん、ついてきていたなんて、泣けた」(52・女性)
2位 海で入水自殺しようとする錠一郎をるいが救い出す場面(59話)
トランペットが吹けなくなり、海で入水自殺しようとする錠一郎。その姿を見つけたるいは、大声で名前を呼びながら彼を抱きしめた。るいの「あなたと2人でひなたの道を歩いていきたい」というセリフには、安子と稔を思い出し、胸を打たれる視聴者も多かった。
「錠一郎を絶望から救い出してまた生きる気にさせた渾身のシーン。カメラに水滴がついてもお構いなしで撮り切ったのは、深津さん、オダギリさんの熱演を止めたくなかったからなんだろうなと感じた」(50・女性)
「カメラワークもすごくて、臨場感も伝わり、るいが体を張ってジョーを止めて、且つ、ジョーを幸せにしようとする覚悟を感じて、号泣でした。大阪編で、セリフがなく、ただただ走るシーンが何度かありましたが、このシーンも心が持っていかれる感じがしました」(47・女性)
1位 幼いるいが安子に「I hate you」と告げる場面(38話)
るい編以降も数多くの名場面が登場したが、「最も印象的な場面」1位は、安子編のクライマックスだったこの場面。今も多くの視聴者の脳裏に刻まれている。そして、あの日から幾星霜――、4月7日の放送で、るいは安子に「I love you」と伝えたのだった。
「安子も気にしている額の傷を見せつつ、一生懸命勉強してきた英語で娘に『I hate you』と告げられるなんて辛すぎます。安子の苦労を見てきた視聴者としてはショックが大きかったです」(40・女性)
「この物語の主題だと思います。英語の、I hate you は日本語の大嫌いよりずいぶん重いので、安子は堪えたでしょう。最後にI love youで回収して欲しいです」(50・女性)
4月6日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」及び4月7日(木)発売の「週刊文春」では、ヒロイン3人の知られざる秘話や、吉右衛門や吉之丞ら赤螺家の男がモテる理由、緊急開催した“ダメンズ選手権”、錠一郎“無職32年”の徹底検証、藤本有紀氏が手掛けた脚本の謎など、「カムカム保存版」と題し、グラビアと合わせて11ページの大特集を掲載。出演者11人をはじめ、監督、スタッフら計20人が実名告白している。
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