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一流芸人から信頼される彼女の“愛され力”

 高校2年でスカウトされ、グラビアアイドルとしてデビューした小池。持ち前の明るさと物おじしない胆力、それでいて相手に対して失礼にならない絶妙なコメント能力で、ほどなくバラエティ番組でも活躍するようになる。

 3月11日に放送された『あさイチ プレミアムトーク』で彼女は、ナインティナインらによる人気バラエティ番組『めちゃ2イケてるッ!』(1996年~2018年)の名物企画だった「めちゃ日本女子プロレス」でテレビタレントとしての手ごたえを感じたと語っていた。確かに、これまでの女性タレントとは違い、現役グラビアアイドルがバラエティ番組とはいえリングに上がり、本格的にプロレスをする姿は非常に画期的でエキサイティングだった。

「めちゃ日本女子プロレス」は「小池栄子以前」「小池栄子以後」で時代を分けている。 めちゃイケ赤DVD 第6巻(5時間30分)/よしもとミュージックエンタテインメント/4180円

 良く言えば自由、悪く言えば無法地帯。ハラスメントやコンプライアンスに対する考えや取り組みが皆無に等しいと言ってもよく、女性タレントに対してまだ風当たりの強かった90年代から00年代にかけ、彼女は文字通り体を張って確固たるポジションを築いていったと言える。

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 中でも際立つのは、彼女の“愛され力”である。

 現在、彼女がレギュラー出演している番組は特番を含め4本。『クレイジージャーニー』では松本人志、バナナマン・設楽統、『爆笑問題の検索ちゃん』では爆笑問題、『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』では東野幸治、そして『カンブリア宮殿』では村上龍と、これだけ一線級の芸人および作家のパートナーを務められる女性タレントは彼女のほかに見当たらない。それだけ彼女の適応力が卓越していることと、共演者からの信頼がとてつもなく厚いことの証拠でもある。

「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」(フジテレビ公式サイトより)

 高度なコミュ力とトークスキル、瞬発力、反応力が要求されるテレビ番組も、ある意味で与えられたキャラを「演じる」ことの格好の修行の場とも言える。彼女自身はとりわけ意識していないと思うが、これらの現場で培ったサバイバル能力やテクニックが演技に活きていることは容易に想像出来るだろう。