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「政府から要請が来た場合、なす術もなく駆り出されることが多い。報酬も見合わないことが多いので、最初から(報酬を)受け取らないほうが気が楽。嫌でも応じなければ不利益を被るかもしれないと思い、わざわざスケジュールを空けてでもやることが多い」(朝鮮日報、2021年9月30日)
映画産業では、李明博、朴槿恵両大統領時代にブラックリストが作られ、反政府的な傾向の作品への支援が削減されたりするなどの制裁があったことが明らかになっている。なお、『パラサイト 半地下の家族』で知られるポン・ジュノ監督もこのリストの常連だったが、実際に不利益を受けたことはないと話している。
「なぜ文政権はよくて、尹政権はダメなのか」
では、就任式準備委員会は最終的にBTSに公演のオファーをするだろうか。
前出の記者は言う。
「微妙になりましたね。PSYも世界的なヒット曲を出しましたが、BTSほどのグローバルスターではなかったですから、反対する声もこれほど強くなかったですし、オファーもしやすかったかもしれません。
ただ、BTSは文在寅政権のオファーを受けているし、米国での同行率も非常に高かった。これでもし今回オファーされたのに『就任式』には出ませんとなれば、なぜ文政権はよくて尹政権はだめなのかと別の物議を醸すことになるでしょうねえ」
冒頭の書き込みもファンによるものなのか、反尹錫悦次期大統領や文政権支持者によるものなのか分からない。
国際的にも影響力を持つようになったグローバルスターは、国内政治にも巻き込まれ、さまざまな場面で難しい対応を迫られるようになってしまった。