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特別なことをしない特別なカレー
『ピリピリとビリビリ』には少しだけ頑張れば食卓を豊かにしてくれる、そんなレシピが満載です。
音楽もスパイスも家族で楽しめばもっと身近な存在に。
ただスパイスカレーが気軽に作れるようになっても、問題は子どもたち。子ども用のカレーを別で用意するのは正直面倒……。それに張り切って揃えても使いきれそうにないスパイス……。せっかくお店で手に取ったそのスパイス、棚に戻すのはちょっと待った!
スパイスカレーを自宅で作れば、辛さを足したり抑えたりの調整も簡単なんです。子どもたちや辛いカレーが苦手な人には、ヨーグルトや牛乳を使ってまろやかに。辛いのが好きな人にはレッドチリパウダーで刺激的に。年齢や性別、言葉の壁も飛び越えて多くの人々が音楽を楽しむように、スパイスカレーもその多様性によって子どもから大人までどんな人でも楽しむことができます。
そしてスパイスが永遠に減らない問題ですが、『ピリピリとビリビリ』にはお弁当やお酒のおつまみにもぴったりなスパイス料理もたくさん登場するので、普段のお家ごはんにもスパイスを気軽に活用できそうです。
こうして私は台所で、Alexaが流してくれるSpotifyのリズムに合わせて玉ねぎを刻み、自分用に辛み増し増しにしたスパイスカレーを存分に味わう生活を手に入れました(意外にも私が好む昭和の名曲たちから、令和をときめく流行歌までランダムに流れる音楽を子どもたちも楽しんでいる様子)。
スパイスカレーと音楽は表裏一体となって、我が家の生活に溶け込みました(カレーだけに)。ああ、やっぱりスパイスと音楽がある生活は刺激的で楽しい。