成人年齢引き下げによる本当の危険は“裏”の世界に
今年2月には大手メーカーのプレステージがアパレルブランド『PRESTIGE APPAREL』を起ち上げ、20年には同じく大手のソフト・オン・デマンドが新宿・歌舞伎町に現役AV女優などと飲んで話せる『SOD LAND』をオープンしたことが話題になった。「業界は少しずつ“裏”から“表”の社会に溶け込もうとしている」(前出のAV関係者)といい、「一定の需要があっても、大きなリスクを背負って『リアルJK』に手を出すメリットがあるかは疑問」なのだという。
むしろ本当の危険はこうした“表”の世界ではなく、法規制の及ばない海外の動画投稿サイトやSNSを通じた個人売買に潜んでいるのだという。
4月9日には無修正のAVを販売したとして制作会社「マルクス兄弟」社長の柴原光容疑者(53)ら2人がわいせつ電磁的記録等送信頒布容疑で警視庁に逮捕された。柴原容疑者自身も出演しながら、これまでに350本以上を販売。1億7千万円以上を売り上げていた。
「柴原容疑者は、出演するAV女優をTwitterで10万円~20万円で募集し、2018年から1本1500円~6000円で、米国の動画投稿サイト『FC2』に配信した疑いがもたれています。彼は『マルクス兄弟』を1996年に起ち上げ、“表”の世界で妊婦モノを中心に撮影していたベテランです。もともとは映像倫理機構の前身である『日本ビデオ倫理協会』にも加盟していましたが、2003年に脱退。“裏”で配信を続けて、相当稼いでいたようです」(全国紙社会部記者)
柴原容疑者らは、海外の動画投稿サイトで作品をたびたび配信していた。だが、これは氷山の一角に過ぎないという。最近ではコロナ禍の減収が相まって、こうした法規制が及びにくいサイトでの出演や、SNSでの“割のいい”個人売買も横行しているようだ。“裏”の作品にも出演したことがあるという、20代の現役AV女優が話す。