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「大嫌いなのに黙々とこなしているだけ」仕事を楽しめない日本人が“多数派”でありつづける3つの理由

2022/04/25
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「営業を12年やっています。最初はなかなか成果を出せず、お客さんのところに行くのが苦痛でした。しかし、良いお客さんと巡り合い、その後は成果を出せるようになり、営業の醍醐味がわかってきました。職場の仲間とも和気あいあいとやっていて、会社に行くのが楽しいです」(商社)

 このように、「仕事が楽しい」という回答者からは、仕事そのものの楽しさを指摘する意見がたくさん聞かれました。

「苦痛です。早く会社を辞めたいです」

 一方、多数派の「楽しくない」という回答者は、以下のようにコメントしています。

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「会社が業績悪化に対応して強引に人員削減をしており、残った我々にしわ寄せが来てます。先の見えない残業が続き、精神的にも体力的にも追い込まれています。この状態で仕事が楽しいわけありません」(電機)

「バックオフィスで営業をサポートしています。売上を増やすような前向きな業務はほとんどなく、営業のミスの尻拭いやお客様からのクレームへの対応といった敗戦処理ばかりで、苦痛です。早く会社を辞めたいです」(サービス)

©iStock.com

「同じ時間に出社して、上司から指示される通りに決まりきった仕事をするだけ。職場の雰囲気も暗くて、滅入ります。良い給料をもらっているので文句は言えませんが、決して楽しくはありません」(金融)

「うちの部長は部下の好き嫌いが激しく、部長派と反部長派に色分けされ、部内の人間関係が荒んでいます。コロナでテレワークが増え、職場の人たちと顔を合わせる機会が減ったのは救いです」(精密)

 このように、「仕事が楽しくない」という回答者からは、仕事そのものだけでなく、職場環境に関する不満が聞かれました。他にも、評価の不公平感や低賃金を問題視する意見もありました。