〈あらすじ〉
ニューヨークに一人で暮らすラジオジャーナリストのジョニー(ホアキン・フェニックス)は、全米各地で子どもたちにインタビューする番組に携わっていた。ロサンゼルス在住の妹ヴィヴ(ギャビー・ホフマン)から頼まれて、彼女が別居中の夫に会いに行く数日間、9歳の甥ジェシー(ウディ・ノーマン)の面倒を見ることになる。妹の家を訪れたジョニーは、好奇心旺盛で次々と鋭い質問をぶつけてくるジェシーに戸惑うが、彼が録音機材に興味を持ったことを機に、次第に打ち解けていく。ヴィヴの留守が長引くことになり、ジョニーはジェシーをニューヨークに連れて行く決断をする。
〈解説〉
『20センチュリー・ウーマン』に続くマイク・ミルズ監督作。主人公と甥が共同生活の中で関係性を築く様子を白黒の映像で描くヒューマンドラマ。108分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★☆☆大都市を転々とする中での子育て(甥だが)というのは新味だが、J・フェニックスならではの役柄とはやっぱり思えず。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★★☆神経質な描写を表に出しながら、観客に行間を読ませる技が巧み。R・ライアンの撮った都市の遠景がそれぞれに美しい。
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斎藤綾子(作家)
★★★★☆生意気で甘ったれな9歳の甥が不愉快千万に思えたのが、いつの間にか己の幼少期を投影。気づくと落涙。許されたよう。
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森直人(映画評論家)
★★★★★未熟な大人と過敏な子供。個の葛藤から世界を見る試みの詩的昇華が眩しい。『her』に続く“ソフト・ホアキン”最高。
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洞口依子(女優)
★★★★☆普通のホアキン最高! ロードトリップの映像、チャイナタウン界隈のショットはヴェンダース『都会のアリス』を想起。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
『カモン カモン』(米)
4月22日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
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