あと「生娘」(きむすめ)という言葉に違和感を抱いた人も多かっただろう。特に若い世代では読み方がわからない人もいたのではないか。でも知らなくてもいいんです。その理由をスポーツ報知の野球コラム「仙ペン」が書いていた。
《「生娘」も悪代官的でセンスを疑われるけど、》(4月20日)
そう、時代劇の悪代官しか使わないので知らなくても大丈夫です。テストにも出ないから安心してください。それにしても伊東正明氏はまだ40代だがこういうカギカッコ付きの「おじさん」は年代問わずに棲息するんだなぁと痛感する。
その場のウケを狙う「おじさんの持病」
興味深い証言もある。伊東氏を勉強会に呼んだことがある業界団体の幹部は「(当時は)話が面白く好評だった。こんなことになり驚いている」と話していた(信濃毎日新聞4月20日)。この証言に納得した。その場のウケを狙うがあまり、差別や偏見さえ“おもしろ”として発動するのは、昨年の森喜朗先生の「わきまえている女性」発言などからもわかるように「おじさん」の代表的な持病なのである。
この信濃毎日新聞記事の見出しは「ジェンダー配慮 企業の対策急務」「女性管理職少ない風土も影響か」。
《吉野家と吉野家HDも取締役のうち、女性は社外出身の1人だけだった。多様な価値観の尊重は、多くの企業に共通する課題でもある。》
やはりこの点にも行き着くのだろう。
あと若い女性を早く牛丼中毒にしないと「男に高い飯を奢って貰えるようになれば、絶対に食べない」という部分もギョッとします(結局ぜんぶギョッとするのだが)。
「まるで自社の牛丼がおいしくないかのような言い方で、ファンに非常に失礼」というコンサルタントの感想もあった(朝日新聞4月20日)。