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「お父さんは私のこと知っているのかな」父・赤井英和とは14年間会えず…赤井沙希(35)が幼少期に抱えていた“複雑な想い”

赤井沙希さんインタビュー #1

 プロレスラー、タレントの二足の草鞋を履いて活躍を続ける赤井沙希さん(35)。元プロボクサーで俳優の赤井英和さん(62)を父に持つことで有名だ。が、彼女は世間が思うような“二世”とは少し異なる。幼い時に両親が離婚したため、父親の記憶がほとんどないまま育っているのだ。

 そんな赤井さんが父・英和さんと再び顔を合わせるようになったのは、芸能界に入ったことがきっかけだという。いったいどのような形で、彼女は父親との再会を果たしたのか。そもそもなぜ、芸能界に足を踏み入れることになったのか、話を聞いた。(全3回の1回目/2回目に続く

赤井沙希さん ©石川啓次/文藝春秋

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中学2年生の時に京都の四条大宮でスカウト

――まずは、赤井さんが芸能界に入ったきっかけを教えてください。

赤井沙希さん(以下、赤井) 中学2年生の時、京都の四条大宮を歩いてたらスカウトされました。でもいきなり声をかけられたから、とりあえず怖いじゃないですか。だから「親と相談してからご連絡させていただきます」と言って名刺だけいただいたんです。

 家に帰ってから母親に相談したら、「高校に上がってからなら(芸能活動をして)いいよ」と言われて。私はエスカレーター式の私立の女子中学校に通っていたんですけど、勉強が苦手すぎてエスカレーターで高校に上がれない可能性があったんですよ(笑)。母親としては、とりあえず中学校でちゃんと単位を取って高校に行ってほしかったみたいで。

 だから中学の時は勉強を頑張って、高校生になってから関西でモデルの活動を始めました。

 

――ということは、もともと芸能界やモデルの仕事に興味があったのでしょうか。

赤井 お化粧とかヘアメイクには興味があって、中学生の時はデパートにいるような美容部員さんになりたいと思っていました。でも、芸能界自体には興味がなかったです。

――では、なぜモデルの仕事をやってみようと?

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