キャンプ場で盗まれた高級クーラーボックスがその日のうちにフリマサイトに「出品」されていたRINさん。出品画像や犯人と思われる出品者とのやりとりをスクショした「証拠」を持って、自宅近くの交番に駆けこんだ。
「最初に電話で相談したときとは違って、今度は警察の方もちゃんと経緯を聞いてくれました。やっぱり『証拠』って大事なんだ、と実感しましたね」(RINさん)
ただ被害届を出すにしても、自宅近くの交番で出すと、事件が起きたキャンプ場を所轄する警察署のもとに届くまで時間がかかるという。そこで2日後、今度は自宅から車で1時間ほどのところにあるキャンプ場の最寄りの交番へと向かった。
「ここで話を聞いてくれた警察官がわりと年配の方で、『フリマサイトって何?』というところから説明しなきゃいけなくて(苦笑)」(同前)
それでも何とか事の経緯を説明した後、その警察官と一緒に事件が起きたキャンプ場に行き、現場検証をすることになった。
「どのあたりにテントを張っていて、クーラーボックスをどこに置いていたのか。だいたいの位置関係や駐車場からの距離などを把握するという感じでしたね」(同前)
現場検証終了後、正式に被害届を出し、後は警察の捜査を待つばかりとなった。
「この出品物は、盗品です」フリマサイトの対応は?
その一方でRINさんは、盗品転売の舞台となった「メルカリ」や「ラクマ」などのフリマサイトにこの一件を問い合わせたという。
「サイトに記載されたメールの問い合わせ先に、『この出品者が出品しているクーラーはキャンプ場で私から盗んだものです。盗難品の転売は許されないのではないですか』と証拠画像も添付して送ったんです」(同前)
返信はすぐ返ってきたが、その内容は案の定というべきか、以下のようなものだった。
〈弊社では出品されている商品が盗難品であるかの判断を行うことができません。警察署へご相談いただくようお願い申し上げます〉
「もう相談してるんですけど!って(苦笑)。予想通りの対応ではありましたが、出品者に問い合わせるぐらいしないものかな、とは思いました」(RINさん)