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「薬物ジャンキーが信奉していた」“歌舞伎町精神科医”のヤバすぎる薬事情を元交際相手A子さんが告発「危険なダイエット薬や向精神薬をバンバン処方していた」《行政も注視》

「薬物ジャンキーが信奉していた」“歌舞伎町精神科医”のヤバすぎる薬事情を元交際相手A子さんが告発「危険なダイエット薬や向精神薬をバンバン処方していた」《行政も注視》

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 A子さんが明かす。

伊沢容疑者と「夫婦みたいな関係」の薬局Xとは

「普通の薬局に持っていくとストップがかかるような処方内容の場合は、東京クリニックから歩いてすぐのX薬局を案内するように伊沢先生から指示されていました。

 薬局Ⅹについて、伊沢先生は『切っても切れない夫婦みたいな関係』だと言っていて、無茶苦茶な処方内容でも薬を出してくれるんです。私がなにか薬関係でミスをすると、伊沢先生から『X薬局に迷惑かけるんじゃねえよ』とよく怒られました。X薬局は薬剤師のYさんが患者でもあったので、“共犯関係”だったんだと思います」

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東京クリニックが入っている歌舞伎町のビル ©文藝春秋

 X薬局に事実確認と取材の申し込みをしたところ、文書で回答があった。

《処方及び調剤の内容はお答えは差し控えさせていただきます。当社において、疑義が発生した場合には適切に処方医に照会を行い、疑義について確かめた後でなければ調剤を行っておりません。

 

 従業員の個人情報のお答えは差し控えさせていただきます。(伊沢容疑者に)便宜を図った事実や不正や不適切なやりとりはございません》

 A子さんもこう振り返る。

「診察料金はグーグルの口コミに良いコメントを書いてくれた患者には0円キャンペーンというものをやっていました。薬の代金も、トラブルがあった患者の料金を通常の5倍とかにして、患者を通わせないようにしていたことがあります。

 結果として残ったのは、求めるままに薬を処方してくれる伊沢先生を支持する患者さんばかり。なかには伊沢先生の“信者”もいました。お花を買ってきてくれたり、私にチップをくれたり……」

薬物ジャンキー人気だった“東クリのジュンジュン”

 かつて東京クリニックの患者だった40代男性も“信者”の1人だった。

「他ではなかなか出してくれない薬も簡単に処方してくれるから、過去の事件で一度は閉院したものの、再開した現在も人気だったんです。かつては『東クリのジュンジュン』として知る人ぞ知る存在でしたよ。私のような“薬物ジャンキー”のほかにも、転売目的の人も多く集まっていたんじゃないですかね。3月以降、伊沢容疑者が逮捕されて、薬物の供給源を絶たれた人たちは、血眼になって“次”を探しているのではないでしょうか」

 伊沢容疑者は前述した通り、幾度となく罪を犯し医業停止の処分は受けていたが、医師免許自体をはく奪されることなく、日本一の繁華街・歌舞伎町でクリニックを運営してきた。

東京クリニック ©文藝春秋

 前出の米田氏はこう懸念を抱いているという。

「このまま患者への準強制わいせつの罪が起訴され有罪となれば、伊沢医師は免許取り消しになる可能性が高い。しかし行政処分は刑事事件の確定まで待たねばならず、年単位の時間がかかります。その間に保釈されれば、クリニックの運営が可能となり、再び被害者が生まれてしまうかもしれません」

 “歌舞伎町の精神科医”による被害を食い止めることはできるのだろうか。

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。

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