昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

genre : ニュース, 社会

“ドキュメンタリー風”に編集した「鬼畜動画」

 そうして集めた素材にBGMをつけ、「“ドキュメンタリー風”に編集する」という。

「その『鬼畜動画』をみんなで鑑賞するのです。私が見た動画では、名前のテロップ入りで局部をアップで写す場面もあり、さすがに気味が悪く、この内容がもしも流出したらと恐怖を感じたのを覚えています」

オフ会が行われたホテル ©️文藝春秋

 極めて悪質な犯罪行為。そして斎藤容疑者は定番スポットで待ち構えて撮るだけではない。自ら被写体になる女性をナンパし、手の込んだ盗撮をすることもあったようだ。

「女性に『温泉入ってきてレポートを書いてくれたら2~3万円あげる』などと誘い、すぐに交渉を成立させます。この場合は、女性の個人情報をメンバーに晒したり、販売したりすることはありません。仲間に動画を共有する際には、その女性が映っている部分はカットします。単純にナンパして、その後盗撮する過程を個人的に楽しんでいたんだと思います。道で出会った人から、車を買ったディーラーのお姉さんまで、気に入った人には積極的に声をかけていました。

 斎藤は一見、ただの気さくな田舎のおじさん。無職だと言う時もあれば、グラフィックデザイナーと名乗る時もあります。イケメンではないのですが、口がうまいというか、女性に手馴れているのです。

 普通、見知らぬおじさんに声をかけられたら女性は警戒するじゃないですか。でも斎藤は、例えば某人気男性アイドルグループのメンバーと撮った写真を見せたりして、相手を信用させるのです。斎藤のナンパは何度か見たことがありますが、すぐに落としていましたね」

斎藤果林容疑者(本人のSNSより)

 ちなみに斎藤と一緒に逮捕されたメンバーの1人は鹿児島県庁職員だった。“盗撮師”には本業のある人がほとんどだという。

「年齢は30~50代ぐらいまで、私の知る限り全員が男です。妻子持ちの方が多く、大体は“趣味”。動画を販売する人はほとんどおらず、身内で交換して楽しんでいる人ばかり。メンバー同士で動画を交換すれば、手元にあった1つの動画が2つにも3つにも増えていく。それを求めて、グループに参加する人が多かったのだと思います」

z