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「女子バスケットボール部の“鬼畜動画”をオフ会で鑑賞した」犯行グループの一員が告白する《組織的盗撮犯罪の下劣な実態》とは

組織的盗撮の実態#2

genre : ニュース, 社会

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 こうした行為は卑劣極まりないが、盗撮は実際に撮る者だけの責任ではない。斎藤容疑者は、顧客から頼まれて個人的にデータを渡す「依頼盗撮」も行っていたのだという。

「社員の裸を撮って欲しい」“依頼盗撮”とは

「例えば、客が『〇月〇日に〇で好きな娘の裸を撮って欲しい』と依頼するのです。男は女性を誘って温泉に行き、待ち構えている斎藤が撮るという流れです。客のなかには『美女と温泉旅行を楽しんできました!』と、温泉と食事の写真ばかりのブログ記事をあげている人もいますが、目的は盗撮。ネット上では『遠足』とか『ハイキング』とか隠語を使っている人も多いですが、ようは盗撮旅行のことです。

斉藤容疑者が足繁く通っていたという定番撮影スポット ©️文藝春秋

 なかには『プロジェクト』と呼ばれる撮影もありました。複数人が金を持ち寄り、アイディアを出しあって特定の女性を誘い出して、依頼された斎藤が盗撮するんです。マイクロバスをチャーターして温泉に行き、撮影した話も聞きましたね。ただ、目当ての女性がドタキャンしたら台無しになるので、少人数でやることが今は多いようですが……。ちなみに大手広告代理店などにも人脈があり、お気に入りの有名女優を盗撮したと話していたこともあります。

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 また斎藤とは別ですが、企業の社長から『社員の裸を撮って欲しい』と依頼され、社員の温泉旅行や研修旅行の写真を撮ったというケースも聞いたことがあります。ちなみに依頼盗撮の場合は無料で、代わりにお礼としてプレゼントを斎藤に渡したり、斎藤が撮った販売用の動画を購入したりしていたようです」

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