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「B子は私の下着を脱がして、私の陰茎を口にいれ…」などと主張

 その後、ヤマモト被告はそもそも「B子ちゃんが性に積極的であった」と主張し始めた。

「B子が小学3年生のときにA子さんの家族と一緒に三重県の鳥羽に旅行に行きました。私がベッドで横になっていると、寝てしまって。B子がベッドの中に入ってきた違和感で私は目覚めました。B子は私の下着を脱がして私の陰茎を口にいれていました。私はびっくりして飛び上がって、コラッと叱りました。A子はエステに行っていたからいませんでした。B子の弟は寝ていたと思います。B子にこういうことをされたのはそのときが初めてです。

 

 平成24年の12月、京都の夕日ヶ浦温泉に行ったときのことでした。私が寝ていたら同じような感じで、また私の下着を脱がして私の陰茎を口に咥えていました」(ヤマモト被告の証言要旨)

 女性検察官は被告を睨みつける。その視線を感じたかどうか、ヤマモト被告は表情を変えることなく証言を続けた。

ヤマモト被告

「自身の自慰行為をみられ、私を排除したがったのだろう」

「B子から性的な接触をされたということは他にもありました。(B子が)小学5年生くらいの頃、“別邸”のリビングのコタツで私が寝ていてたら(B子が)横になってきて、私の右腕を掴んで、自分の股間に手を持っていくようにしていました。

 

 B子が自慰行為をしているところを見てしまったこともあります。B子が中学1年のとき、大阪の“別邸”で私とA子、弟と別の場所で犬の世話をしていた時です。私が家の中に取りに行くものがあったので、家に1回入りました。B子はリビングのコタツの中にいました。スカートをめくってパンツの中に右手を入れていました。B子は、私に見られたことに気づき、恥ずかしそうにしていました。私はフォローせなあかんと思い、『大人になれば、みんなすることやからなあ』っていう感じに言葉をかけました。B子は黙っていました」(ヤマモト被告の証言要旨)

ヤマモト被告が経営する工場 ©️文藝春秋

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 ヤマモト被告は、B子ちゃんがわいせつ事件を「でっちあげた」と主張した。その理由として、「自身の自慰行為をみられ、私を排除したかった(からだろう)」と述べた。自身が逮捕されたことについては「全くもって自分の心外なので、迷っております」と語った。こうして被告弁護人によるヤマモト被告への質問は終了し、一時休憩となった。