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倉本聰さんが「貧幸時代」の実践例とアイデア投稿を大募集!

 5月10日発売号の「文藝春秋」に、『北の国から』『やすらぎの郷』の脚本家として知られる倉本聰さん(87)の寄稿「老人よ、電気を消して『貧幸』に戻ろう!」が全20ページにわたって掲載されています。『北の国から』では、バブル景気のさなか、東京から故郷の北海道富良野に移り住んだ黒板五郎一家が、電気も水も通らない小屋でひたむきに生きる姿を描き、多くの人の胸を打ちました。倉本さんは現在、主宰する富良野自然塾を通して、環境保全活動に取り組んでいます。

 その倉本さんが寄せた提言は現代社会への警鐘そのものです。

〈目前に迫った環境危機に対し、日本の危機意識はどうかしている。世界各国が目を醒まし始めたのに、この極東の、何の資源もない島国だけが、他人事のように平和呆けして豊饒の中でのんびり眠っている。 

 僕は現在87歳。77年前、生きて暮していた敗戦直後の日本列島は、宇宙から見たなら恐らく今の北朝鮮と同じ漆黒の闇に包まれていたにちがいない。60年前、1960年前後はどうだったか。まだまだ光量は少なかっただろう。50年前、1970年代。今程の光はなかったにちがいない。 

 50年前あなたはいくつだったか。20代だったか、30代だったか。少なくともあなたはその時代を生き、その時代の光量が当り前だった筈だ。その光量の中であなたは恋をし、家庭を持ち、倖せの中で自立して行った筈だ。   

 その時代に帰るのはいやですか? 

 耐えられないと思いますか? 〉

倉本聰さん

 現代人は「もっともっと」と便利さを求めるあまり、このままだと地球を「高熱の星」にしてしまいかねない。戦中戦後の貧しくとも幸せな時代に「バック・トゥ・パースト」してあの頃の生き方を取り戻してみませんか、と呼びかけています。

 倉本さんがまず手始めにできることとしておすすめするのが「今昔ノート」です。

〈小さな日常の習慣について、今我々がどうやっているか、それを昔はどうやっていたか。その対比を1つずつノートにつけて、自分で直接書き出し、それを1つずつ考えるという作業だ〉

 例えば、倉本家の実践例のひとつはこうだ。