文春オンライン

2022/05/12

ゲストにYouTuberやインフルエンサーを起用

 たとえば、TBSのドル箱枠「日曜劇場」は落語家や歌舞伎役者、MCなどをゲストに起用することで有名だ。逆に「一課長」は若年層の取り込みに余念がない。

 YouTuberやインフルエンサー、プロコスプレイヤーにプラスサイズモデル、人気ピアニストに人気声優など、SNSで絶大な発信力と拡散力のある人をどんどん起用している。演技力を必要とする被害者・犯人役ではなく、目撃者や事件関係者として色を添える手法だ。

 主題歌を歌う歌手も、毎シーズンどこかで登場するのが定番に。ファンやフォロワーを取り込み、普段ドラマを観ない人を取り込む仕掛けを意図的にぶっこんでいるのだ。その多くが棒演技・棒読みなので、「若年層取り込み計画」とすぐにわかるはず。

アップデートしつつも、総じて「ダジャレの嵐」

 内容としては、土着的な怨恨による殺人事件が多いものの、とにもかくにもダジャレが多くなった。「マイ雑巾」を「埋蔵金」と聞き間違えたというくだりは、マジで白目剝いたわ。そもそもスペシャル版に登場した女性捜査員のあだ名は全部スイーツ(相当な無理があるものも)だし、season4あたりからは事件関係者の名前がひどいダジャレまみれに。これも一種の名物である。例えば、

 ・デキの悪い社員 野呂真菜子(のろまなこ)

 ・スーパーのクレーム担当 九条菊子(くじょうきくこ)

 ・人材レンタル会社社長 成木瑠香(なりきるか)

 ・平身低頭なレンタル彼氏 筑紫大洋(つくしたいよう)

 ・不動産管理会社社員 建屋守(たてやまもる)

 ・休日出勤も厭わない真面目な証券マン 日比野近郎(ひびのきんろう)

 ・逃亡犯 東房奈右(とうぼうなう)

 ・タイムトラベラーズ社長夫人 時岡江留奈(ときおかえるな)

 ・スーパーの惣菜コーナー揚げ物担当 揚田温子(あがりたあつこ)

 ダジャレでなくても、「鳥の名前縛り」「シンデレラ縛り」「色縛り」と役名で遊ぶ傾向がある。そういえばレギュラー陣も、塙が演じる運転担当刑事・ブランクは奥野親道(おくのちかみち)、陽月華が演じるドMの管理官は板木望子(いたきもちこ)、塙の相方・土屋伸之が演じるサイバー事件対策室の刑事は谷保健作(Yahoo!検索)だし。どうすか、この馬鹿馬鹿しさ。文字数を割いてお伝えするほどの内容ではないのだが、ちょっと観てみたくなったでしょ?