お見舞いに「軽いフライパン」をもらったのが嬉しかった
岩城 『HUG』で紹介した「あってよかったお役立ちアイテム」「がん経験者がおすすめする私が贈りたいお見舞い品」とかの特集も評判いいよね。
斉藤 そういえば、「これが効くらしいから食べてみて」って健康食品みたいなものをもらって困ったことが……。
吉川 オーガニックのなんとか、とか確かに。そういうのにすがりたくなる気持ちはわかるけど。
坂本 私、乳がんの切除で最初腕が上がらなくなったので、お見舞いに軽いフライパンもらったのが嬉しかったですね。「これ軽くていいよ」って、そのさりげない気遣いも嬉しかったな〜。
岩城 じゃあ、「お見舞いでもらって嬉しかったものランキング」!
熊倉 それなら「もらって困ったものランキング」も(笑)。
「OKワード」と「NGワード」は人それぞれ
鈴木 さっきの気遣いじゃないですけど、私「治ってよかったね」とか言われると結構困ります。私自身はまだそう思っていないので……。
吉川 それ、あるある! 僕は胃を全摘出したので「あっ、食べられるんだ」みたいなこと言われると、すごく困る。じゃあ何て言って欲しいかって聞かれたら答えられないんですけど。
坂本 私は「大丈夫だよ」って言われて、あなたに何がわかるのって思ってました。
鈴木 私は逆に「大丈夫だよ」を言われたい派でした。みんなに「大丈夫」って言ってもらえるのが励みになった。
岩城 同じ言葉でも、人によってイヤな言葉になったり、嬉しい言葉になったりするのは面白いですね。
斉藤 あと「元気そうでよかった」も人によって違うかも。僕は「元気そう」って言われると「元気じゃないけど、元気に見えるようにしてるんだよ」ってネガティブに受け取ってたので。
岩城 「かわいそう」って思われるのが一番イヤだという話は聞きます。普通に接してくれるのが一番嬉しいって皆さんいいますけど、その「普通」が難しい。
坂本 結局、イヤな気持ちになるのって、その人との信頼関係があるかないかだったりしません?
熊倉 私は仕事仲間に「待ってるよ」って言われたのが一番嬉しかった。
鈴木 私も! それ、アンケート取ったら1位かもしれない。
坂本 じゃあ、言われて嬉しかった「OKワード」と、言われて困った「NGワード」ランキングなんかどうでしょう。
鈴木 それいい! それ読みたい!