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会員制のサイトに登録するのは、結構ハードル高いです

鈴木 がん闘病者のブログとかもかなりあるけど、その先どうなるのか、途中で終わってしまっているのかは、「読み進めないとわからない」ってところが危ないんですよ。私自身知らずに見て、余計傷ついた経験もあって、とにかく希望になる情報にだけ接していたいという思いが強くありました。また、同じがんでも、病状や治療法はみんな違うし、自分にとって適切な情報とは限らないので、個人のブログは危険が多いなって思います。

坂本 「がん経験者が教える、おすすめサイト」みたいなのがあったら安心して見られるかも。

岩城 マギーズ東京がおすすめする医療情報サイトを紹介するのもいいですよね。保険や制度の話も入れるとか。

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看護師の岩城典子さん

吉川 ネットコミュニティーみたいなのを勧められて登録したことがあるんですけど、続かなかったな……。

斉藤 会員制とかで登録するのも、結構ハードル高いですよね。

岩城 会員制のサイトは、敷居が高くなるとか、縛られる感じがイヤだという声は聞きます。会って話している中で徐々にがんの話が出てくるのはいいんですけど、最初から「○○というがん患者」という立場を求められると、自分はがん患者だというレッテルを貼られた感じになる、と。

経験者が紹介する「行ってよかった場所」を取り上げられたら

斉藤 一人の人間として接したいんですよね。その延長線上で病気のことを話すのはいいんですけど。だから患者会とか行ったことがないんですけど、マギーズ東京はそういうのを一切話さなくてよかったので気が楽でした。

鈴木 そういう意味では、『STAND UP!!』という団体は患者会のつもりはなくて。情報共有できるサークルみたいなつもりで私は考えています。飲み会やバーベキューなどのイベントを定期的に開催していて、そこで知り合った人同士が仲間になって交流している、みたいな。

熊倉 私はだいぶ後になってから、新聞の記事でマギーズ東京のことを知って。もっと早く知りたかったと思ったので、「こういう場所があるよ」って私たちが発信することは大事だと思う。

熊倉百音子さん

吉川 ネット上で匿名でもいいんですけど、ほんとは閉じこもらない方がいいな、というのは後になってからそう思います。僕は一度閉じこもったんで(笑)。だから本当は、マギーズ東京みたいな場所があって、人から影響受けるのが一番いいんだと思いますよ。なので、僕たちが紹介する「行ってよかった場所」みたいな感じで、取り上げられたらいいなあ。できれば全国47都道府県全部。アンケートとか取って。