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「ぶりっこ」「ディズニー来るな」と言われても…元ショップ店員の女性がチャンネル登録者50万人のディズニー好きYouTuberになれたワケ

ディズニー好きYouTuber・あいにゃんさんインタビュー #1

「ディズニー来るな」というコメントも…

――視聴者からはどんなコメントをもらうと嬉しいですか?

あいにゃん 「元気をもらった」「勇気をもらった」「あいにゃんを見て〇〇始めた」とかが嬉しいですね。今までちょっと着れなかった色や雰囲気の服も、あいにゃんが「好きなの着ていい」って言ってくれたから着れたとか、そういうみんなの変化が嬉しいです。それを言葉で表してくれると余計に嬉しいというか。私も頑張ろう、もっとみんなのためにやるぞという励みに繋がってます。

――「始めた当初はひどいコメントが多かった」とYouTube動画でもおっしゃっていましたが……。

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あいにゃん YouTubeを始めるのがちょっと遅かったんですよ。始めた当初からもう、私は年齢が他のYouTuberさんより上だったんですよね。みんな若い中での年齢の壁と、あとは喋り方がコンプレックスなんですけど、当時はあまりハッピー全開な感じでやっている人がいなかったので、それへの反発とでコメントがすごかったんですよ。そのときはすごい病んだよね。最初は3ヶ月限定でやろうって言ってたので、そこまでは我慢しようと思って乗り越えたら楽しくなってきて。

――具体的にはどんなコメントがあったのでしょうか。

あいにゃん 周りの子の年齢が若かったっていうのもあって、「ババア」はめちゃくちゃきましたし、あとこの喋り方とか動きとかで「ぶりっこ」はまだよかったんですけど、「障害もってるの?」みたいなのとかもきました。もちろん「死ね」「消えろ」は日常茶飯事だったんですけど……。ディズニーのことやってたので「ディズニー来るな」はよくありましたね。

©佐藤亘/文藝春秋

――誹謗中傷のコメントの方が多かった?

あいにゃん 多かったです。昔のYouTubeは「いいね!」ボタンと「Bad」ボタンがあったと思うんですけど、「Bad」ボタンの方が多く押されていた時もありましたし。

――最近のコメントはどうですか?

あいにゃん 今はもう全然ないです。守ってくれる方も増えましたし。やっぱり味方がついたのは大きいです。ファンの方ができたら、やっぱりみんながフォローしてくれるんですよね。「これがあいにゃんだから」って。

――コメント全部にハートマークを返してますよね。

あいにゃん 全部してます。どんなコメントもNGにしてないんです。拒否設定はしてなくて、誰でも書けるようにしてて。そうすると、アンチコメントは減ってくるんですよね。「こいつ聞かないわ」「こいつ何言っても変わらないわ」みたいな。ブログのときから、ちょっとでもマイナスの部分を見せると、そう言ってくる人を引き寄せてしまうっていうことがあって。コメントにはもう慣れてたので、心は折れつつも、ここで負けるかみたいな。つらさを一切見せずに、笑顔で全部にハートマークを返しています。

 そういうコメントを書く方って絶対プライベートで何かあったんだなと思って、「私で発散してるのかな、いいことありますように」ってハートを押していくんですよ。するとやっぱり減ってくるんです。何かがあるからこそアンチコメントを書いてしまうとわかっているので、その気持ちも大切にしたいなとは思うんですよね。