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2022/05/20

 答えを間違えた回答者に代わって逆バンジーさせられ、飛び上がると同時に着ていた衣装が散り散りになって全裸になってしまう「ボクが押したらキミが飛ぶ!夢の人間ロケット早押しクイズ!」。不正解を出すと背負った爆弾リュックの導火線に火をつけられる「リュックサック爆破クイズ」。ダチョウ倶楽部の3人で仲良く着火され、「せーの!」の掛け声と共に海へ飛び込み&爆破。爆破で焼け落ちた髪の毛を掴んで「話が違うじゃないか!」と憤怒しつつも“してやったり感”を醸し出す上島に爆笑しつつ、リアクションの巧みさ、アクシデントを笑いに昇華できる才覚に感嘆した。

 こうした上島の姿はいまだに脳裏に焼き付いており、当時は彼を見たくて『お笑いウルトラクイズ』の視聴を欠かさないようにしていたところもあった。

ものまねでも心をグッと掴まれた

 リアクションだけでなく、ものまねでも心をグッと掴まれた。西田敏行、大仁田厚、野田佳彦首相といった、たまたま造形的に似ていたネタ。野村沙知代、橋田壽賀子、細木数子ら、過剰加工して臨んだネタ。山城新伍やレツゴー三匹のレツゴー正児といった、ニッチを突いたネタ。

©文藝春秋

西田敏行の弟役でドラマに登場

 西田敏行が主演を務めたドラマ『遠山金志郎美容室』(日本テレビ、1994年)では、西田扮する主人公・遠山金志郎の弟である銀平として登場。映画『虹をつかむ男』(1996年)と『花のお江戸の釣りバカ日誌』(1998年)でも西田と共演、ネタ元と並んで絶妙に絡む上島には笑いよりも興奮が先に押し寄せた。

 誰もが彼に魅せられたと思うが、こと自分においてはそうなる特別な理由があったように思う。それは片岡鶴太郎が、お笑いから段々と距離を置くようになったことだった。

 たけしに“熱々おでん”を口に放り込まれ、ダンプ松本にしばかれる際のリアクション芸。なにかと尻を出したり、脱いでしまうノリ。近藤真彦、坂上二郎、たこ八郎、浦辺粂子、小森和子など、ムリのあるものからニッチなものまでネタを揃えたものまね。「プッツン」「○○ってか!」「マイッ!」「キューちゃん」と、繰り出す一撃必勝のギャグ群にはいつも涙を流して大笑いしていた。

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