「心配じゃないの?」「そばで支えてあげるのが妻じゃないの?」
――結婚を決めた理由は何でしょうか。
加島 1番は居心地の良さです。そもそも私は同棲経験も結婚願望もなかったのですが、お互いに気を遣わずいられることと、感じ方や考えが一緒なことも多く波長が合うので、この人とだったらどんなことがあっても笑って過ごせるだろうなって思いました。
――結婚してからはいかがですか。
加島 毎日、楽しいですよ。同居生活においては不思議なことに今まで一度も、ルールを決めたことも揉めたこともないです。お互いの苦手なことや得意なことを観察しあっているからか、何となくわかるのと、細かいことですが、例えば頼まれていなくても醤油やティッシュを「はい、これねっ」って気づいて渡し合えたりすることが多くて、お互いに何でわかるんだろうと不思議に思っています。
普通に喧嘩することもありますが、入籍した頃からは、すぐに仲直りできるようになりました。相手に伝わるように丁寧にコミュニケーションをしようとしています。結婚前より2人とも出来るようになったので、絆が深まったかなと思います。
――新婚当初、別居されたことで様々な反響があったとおっしゃっていましたよね。
加島 そうですね。彼は実家の中華屋さんの味を引き継ぐことになり、しばらく住み込み修行に入ることになったのでそのことをSNSでご報告したところ、本当に沢山の励ましをいただきました。
一部には、「心配じゃないの?」「そばで支えてあげるのが妻じゃないの?」などというご意見もいただいたのですが、彼の「しばらく修行に入ることにするね」という決意に、彼が目標や仕事に向かって全集中できる環境にしてあげることが応援の形かなと思いました。
私も自分の仕事や友人との時間を楽しく過ごしていこうと思い、別居という形を選びました。離れて寂しいとか不安はなくて、彼が決めたことなので本当に頑張ってねっていう気持ちだったんですよね。
――現在は一緒に住んでいるんですよね。
加島 はい。というか結局はその別居暮らしも5日間で終了でした。私もお手伝い修行に急遽入ることになって、そこから1か月間、朝から夜まで働いて一緒にいました(笑)。
仕事柄、いつどう変わるかわからないところで生きているので、その都度出会う仕事やご縁のタイミングにうまく2人で臨機応変に順応していけたら嬉しいですね。いつも彼がSNS投稿の最後に“同じ空の下で”と書いているのですが、自分たちの人生に関わってくださる皆様と一緒に私たちがあって、一緒に暮らしていく、生きていく、という感覚の2人でいたいなと思っています。