「料理のおにいさん」として大人気の料理研究家、リュウジさん。Twitterで発信する短文で簡単な料理「バズレシピ」を生み出し、週6日更新のYouTubeチャンネルは現在、登録者数300万人に迫る。
そんなリュウジさんはなぜ「バズ」にこだわるのか、引っ越したばかりの自宅で話を聞いた。
二日酔いなんで。朝5時まで飲んでました
――今日はよろしくお願いします。
リュウジ ……よろしくお願いします(暗い顔)。
――(取材現場の自宅兼スタジオのドアを開けるとスニーカーが投げ捨てられたように転がっていたこともあり、ただならぬ雰囲気を感じて)あ、あの、なにかありましたか? ご体調も悪そうな気がして……。
リュウジ ええ……体調、最悪ですね。二日酔いなんで。朝5時まで飲んでました。
――逆に安心しました。お疲れのところ押しかけてしまって恐縮です。
リュウジ いえ、自分が悪いんで。
――二日酔いには何が効きますか。
リュウジ 僕が開発した粉末の味噌汁ですね。お湯に溶かせば味噌汁になるんで、あれはよく飲みます。あとは普通にポカリですかね。
料理研究家は実力勝負の“職人”なので
――このインスタント味噌汁もですが、リュウジさんはいろんな企業とタイアップしていますよね。失礼ですが、企業と一緒に仕事をする方って品行方正というか、二日酔いの姿をメディアには晒さないですよね。
リュウジ ああ、そうですよね。よく僕に企業が声をかけてくれますよね。こんな尖ってるのに。
――ご自身でも「尖っている」という意識なんですね。
リュウジ タレントはイメージ商売ですけど、料理研究家は実力勝負のある意味“職人”なので、レシピがおいしければいいんじゃない、という感じですね。
――料理研究家の“実力”とは、具体的にどういうことでしょうか。
リュウジ 自分の考えたレシピで多くの人が料理を作ってくれること、じゃないでしょうか。そこがしっかりあれば言動が多少……というか僕、別に反社的なことを言っているわけじゃないし、ただ自分の意見を言っているだけですけどね。それで嫌厭する企業があるなら、別に使ってもらわなくてもいいやって思います。