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「翔さんと是非、食事に行きたい」中田翔が日本ハムの選手や裏方からいまも“人気者”な理由

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 昨夏、チーム内で暴力事件を起こし、日本ハムから巨人に無償トレードされた中田翔(33)。5月27日から札幌ドームで行われる交流戦で、古巣と相まみえることになったのだが――。

「日ハムにとっては、高卒生え抜きの4番打者として大事に育ててきたチームの“顔”。今となっては人気面、戦力面で抜けた穴は大きい」(日ハム番記者)

5月には2試合連発弾を放つなど調子が上向きの中田 ©共同通信社

 加えて、日ハムには大きなダメージが残った。

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「事を荒立てたくなかった球団側は、札幌で“ファイターズの中田翔”としての謝罪会見を開かせず、ファンから大バッシングを受けた。結局、球団社長名で謝罪文を出す羽目になったが、フロントは『悪いのは翔なのに……』といまだに根に持っている。そこで交流戦での“凱旋”に、何が何でも打たせないよう『中田を全力で潰せ!』と現場に大号令をかけているようです」(在札幌テレビ局関係者)

 球団としては巨人での振る舞いも面白くないようだ。

「日ハムでは“お山の大将”と呼ばれ、チームプレーが見られず、不調の時はイライラを爆発させていた。なのに巨人ではベンチスタートでも必死にプレーし、プロ初の送りバントも見せた。フロントからは『何でうちにいる時にやれなかったんだ』と恨み節が聞こえてきます」(同前)

 一方、選手間の評判はフロントと対照的だ。