でもたくさんの取材に応対していると、「これだけ喋ったら、ちょっとくらいギャラでもくれないかな」って思うことはありますよ。タレントにも直撃したときにポチ袋でも渡してくれるとか、ね(笑)。
街を歩けば“タレント”だらけ…な“ある場所”とは
社長 いまの時代、スクープやその他話題性のあることを書かれることはしょうがないって思うんです。でも問題は、ネットですね。酷いと事実はどんどん曲げられていってしまう。
でも文春さんとかはちゃんと裏をとってやってくる。だから直撃されたら嘘ついちゃいけないよ、って言ってますもん。
副社長 勝てませんから。その場の言い逃れは通じないので(笑)。
――ところで今年、サンミュージックは新たに沖縄に「サンミュージック・アカデミー」と事務所を開設しました。いまなぜ沖縄だったのでしょう。
副社長 11年ほど前に社長と沖縄に行く機会がありました。そのときに道端でアイスを売っていた小学校高学年から中学生くらいの子たちがいたんですが、まるでタレントに見えるんです。そのルックスがエキゾチックで。これは原石の宝庫ですねぇと社長と言っていました。元を辿れば、その頃から始まっていたと言えるかもしれません。
――沖縄といえば、アクターズスクールとライジングプロダクションのイメージが強いですね。
副社長 ちょうどその頃から、アクターズさんもタレントの卵のためのレッスンから、心と体のためのレッスンに少しずつ路線変更をしていました。他所のプロダクションさんも具体的に手を挙げている様子はなかったもので、沖縄はいいかもしれない、と。
まずは地元で愛されることが大事
社長 実際に動き出したのは、彼が副社長に就任した去年からですね。事務所、スクールの開設とスターオーディションの開催をしよう、と。見事に素晴らしい「原石」が見つかりました。オーディションのグランプリになった11歳の嘉数彩心さんの才能にも非常にびっくりしましたし、スクールに入学した70名の原石の皆さんにもすごく期待をしています。
副社長 手前味噌ですが、やっぱりサンミュージックという名前は特に親御さんたちに信用していただけていると実感するんです。安心して大切な子どもを預けられる、と思っていただけたんだと思います。
社長 沖縄の歴史とその文化から、なかなか東京や本土にはいない才能がある。いままで活躍してきた沖縄出身のタレントたちを見てもそうですよね。魅力的なひとたちばかりです。
――オーディションの優勝者は、すぐにデビューの準備ですか?
副社長 いえ、向こうで育ててからと思っています。まず「沖縄の星」になってもらって、光ってから東京に。沖縄のひとたちが拍手で送りだしてくれるのが理想です。