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 いまでも連絡は取り合ってますよ。誕生日にお花を贈りあったりもするし、森田健作のラジオや竹山くんのYouTubeにも出ています。サンミュージックを離れたってファミリーですからね。応援をしています。

「芸人なんかはだいたい間違いばかり」

――サンミュージックは、「ファミリー」がキーワードのようですね。

社長 親父の時代からそうです。タレントもスタッフも家族だという考え方です。一番大事なことってやはり優しさを常に持つということ。そうすれば人はついてくるんだよ、というのが家訓のようなものです。辞めて独立したひともたくさんいますが、みなそのあとも交流があります。一番いけないことは、タレントを潰すことですから。

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 なにか間違いを犯すというのはしょうがないことだと思うんです。でもその一回ですべてが終わりになるわけじゃない、長い人生のなかでどうやってそれを乗り越えていくのかが大事。事務所のことは実家だと思って欲しいんです。だからみんな子どもが生まれたら見せにくるし、僕には“孫”がたくさんいますよ(笑)。

 そういう会社があってもいいんじゃないかなって思います。

©文藝春秋 撮影/深野未季

副社長 芸人なんかはだいたい間違いばかりですよ(笑)。でも、竹山くんという芸人たちの中心の兄貴分がいることは心強いですね。総じて優しい会社だって思います。

“ファミリーの例外”「素晴らしいけど…」

――桜田淳子さんについてはいかがですか。1992年、統一教会の合同結婚式に参加すると表明したことから世間は大騒ぎになりました。

社長 まだ親父が社長だったときなので、親父がずっと対応していました。淳子自身は、ものすごく才能があっていい子なんです。だけど、霊感商法をする統一教会の広告塔になってしまっていて、淳子が直接加担したわけではなくても、そこには被害者もいました。

 親父が繰り返し言っていたのは、「彼女がそこにいるあいだは、絶対に所属に戻したりしないでくれ」と。これはもう遺言ですよね。

副社長 辞めたタレントたちをフォローし続けてきた先代も、そこは強く仰っていましたね。「それがあるうちはダメだ」って。桜田淳子さんはものすごくキレイだし、素晴らしい俳優・歌手ですけれど。

©文藝春秋 撮影/深野未季

社長 5年前に久しぶりにステージに復帰したとき、僕も観ましたが、それはもう明日にでもタレントとして通用する感じでした。素晴らしかった。でもこればかりはどうしようもないです、もったいないけれど。宗教・信仰は自由ですし否定はしませんが、タレントというのは人に与える影響が大きいので。

――ベッキーさんの騒動(2016年)のときはいかがでしょう。コレは週刊文春が発端でたいへんなことに。

副社長 もうあれは、しかたなかったですね(笑)。こういう言い方はあとで社長に怒られるかもしれませんが、サンミュージックの脇が甘かったからだと思います。相手の男性のことを「おんなったらしだな」とは思いますけれど、ベッキー本人はすっかり目覚めて、いまは結婚して幸せになってますから。