文春オンライン
医師から「お金の無駄なので、不妊治療やめたほうがいいですよ」と…49歳で“超高齢出産”した女性(55)が語る、妊娠までの壮絶な道のり

医師から「お金の無駄なので、不妊治療やめたほうがいいですよ」と…49歳で“超高齢出産”した女性(55)が語る、妊娠までの壮絶な道のり

「YUKARIさんインタビュー」より#1

note

生理が1週間来なかった

YUKARI そうです。諦めた方がいいと言われて、すごくショックでしたね。不妊治療を続けていけば、いつかできるって思っていたので、それを全否定されたことで、現実を突きつけられた気がして。

 夫にそのことを話したら、「不妊治療はやめて自然にできるのを待とう」って言われて。夫は自然妊娠にすごく希望を持っていたんですよね。

 夫の気持ちはわかるけど、先生から不妊治療しても無駄だって言われたので、自然妊娠なんてするわけないじゃんって思っていました。私の体のことも気にしてくれていたからこその言葉だったと思うんですけど。その時に私は子どもを諦めて、2人で生きていくことを決意しました。

ADVERTISEMENT

家族写真(YUKARIさん提供)

――一度は子どもを諦めたYUKARIさんですが、その後妊娠をされるんですよね。それはいつ頃だったのでしょうか。

YUKARI 先生に諦めた方がいいと言われてから半年が経った時です。1週間くらい生理がこなかったんですが、48歳という年齢だったので、もしかしたら閉経したのかもっていう気持ちの方が強くて。でも、妊娠検査薬が余っていたこともあり、家で一応検査してみたら、陽性反応だったんです。

 その時は言葉がでなかったです。一人で結果を見ていたので、驚きすぎて頭が真っ白でした。夫が仕事から帰宅して、検査薬のことを話すと、驚きながらもすごく喜んでくれましたね。

――まさかの自然妊娠ですね。