宮脇咲良が涙ぐみ…炎上した「問題動画」の中身
韓国がこれほど「学暴」撲滅のために積極的に策を掲げ取り組んでいることについて、知らなかった人も多いのではないだろうか。近年はサイバーブリングも深刻化しており、今回もインターネット上ではキム・ガラムに対する過激な書き込みが散見される。さらには、キム・ガラムかどうかは特定できないが、本人の学生時代のものとされる写真に、性的な暴言を書いたデータがネット上に出まわっている。
また、5月12日に公開されたYouTube動画上のキム・ガラムの言動も炎上している。動画内の、メンバー同士が互いを褒め合う「LE SSERAFIMの褒め合いリレー」企画で、キム・ガラムが宮脇咲良の鼻を褒め、その直後に爆笑する一幕があった。それを受けた宮脇が涙目になり、「感動したから(泣けてきた)」と弁明する様子から、キム・ガラムの言葉に悪意があったと解釈した視聴者から反感を買ったのだ。
SNSでは「キム・ガラムは、ただ真剣な雰囲気に耐えれなくて笑ってしまっただけでは」というコメントもある一方で、「性格が悪い」「さくらちゃんの泣きそうな顔を見て切なくなった」など、彼女の内面を批判するコメントが多数見られる。
5月22日に放送された音楽番組「人気歌謡」では、LE SSERAFIMはキム・ガラム抜きの5人のメンバーで登場した。韓国メディアの毎日経済「スタートゥデイ」は、これについての視聴者の感想をまとめている。「5人のステージは期待以上だった」という声のほか、「5人で披露するパフォーマンスの方がより自然でクオリティも高い」という声も少なくなかったという。
キム・ガラムの「学暴」疑惑に対する世間の批判と注目度は、韓国と日本の「いじめ」に対する考えの違いを感じるものだった。韓国社会の人々の反応から、今回筆者が感じた最も大きなことは、暴言や集団でのいじめ、恐喝、誹謗中傷は法で罰せられるべき「暴力」であり、「犯罪」ということ。当たり前のことかもしれないが。
学校だけでなく社会におけるどの集団にも、こうした「暴力・犯罪」は起こりうる。いじめが与えるストレスと精神的な疲弊、その罪の大きさを、もう一度振り返りたくなる出来事だった。