数々の“キテレツな体験談”を持つテレビディレクター、岡宗秀吾さんの初めての著書『煩悩ウォーク』(小社刊)が、発売後すぐに重版がかかるなど話題になっている。
「テレビマンの本というと、演出術やヒットの法則とかをイメージされるかもしれませんが、そういうことは一切書いていません(笑)。僕の人生における鉄板エピソードをまとめた青春特盛りエッセイです」
ボーイスカウトで出会った恐怖のオカルト少年の話や、女の子の部屋で元カレに放火された話など、嘘みたいなエピソードが並んでいるが、全部実話。中でも印象的なのは、阪神・淡路大震災の体験談だ。
「震災の瞬間、ラブホにいたんです(笑)。この話を大根仁監督にしたら、ものすごく気に入ってくれて。本を大根監督に送ったら『読書をして声を出して笑ったのは久しぶり』と褒めてくれました。この本が、高校を中退して燻(くすぶ)っていた昔の自分のように“何かを表現したい欲”はあるのに悶々としている若者へのエールになれば嬉しいです。とはいえ、恥ずかしい話をカッコつけずに曝(さら)け出して書いたので、14歳の娘には絶対に読まれたくないですね(笑)」
テレビマンズ(大根仁・岡宗秀吾)PRIVATE LESSON
12月23日(土)19時より渋谷のLOFT9で大根仁監督とのユニット「テレビマンズ」でトークイベントを開催
http://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9/78556