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台風や大雨の前に、頭痛や歯のうずきが…意外と知られていない「天気痛」、なりやすい人の特徴とは

野宮真貴62歳 & 松本孝美56歳 & 渡辺満里奈51歳の『大人の女史会』にようこそ。

note

松本 私、頭痛がないことが自慢だったのに(笑)。

佐藤 頭が痛いだけじゃなく、目の奥が痛い、ズーンと重く感じる、あるいは、耳の奥が痛い、違和感がある、そういうのも頭痛でみられるもので、先ほどおっしゃった「歯が痛い」もそう。顔面には三叉神経というものが分布しているので、頭が痛くなる神経と歯が痛くなる神経、耳の奥が痛くなる神経、目の奥が痛くなる神経、全部同じ三叉神経なんです。だから、片頭痛の症状に「歯がうずく」っていうのがあるんです。

わたなべまりな/1970年東京都生まれ。86年、おニャン子クラブでデビュー。翌年の解散後も歌手、タレントとして活躍。2000年代には台湾旅、ピラティスのブームの火付け役にも。

松本 全然知らなかった。

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佐藤 そして、片頭痛はホルモンと関連がありますので、女性に多く、PMS(月経前症候群)で頭痛がする人は片頭痛の可能性が高い。ホルモンの変化で自律神経が乱れ片頭痛が起こりますから、そこに天気が被さると大変です。PMSに低気圧が重なったら、「もう完全にアウト」っていう女性たちが、まあたくさんいらっしゃる。

 そして、年齢を重ねるうちに頭痛の痛みは消えるけれど、めまいや耳鳴り、体のだるさを強く感じるようになり、更年期かな? と思われるような症状が出てくるようになる。だから、50歳前後の更年期で、実は片頭痛の残り物で困ってる人たちがわりと多く、私の外来にも結構いらっしゃいます。

※続きは発売中の「週刊文春WOMAN vol.14(2022年 夏号)」にて掲載。漢方薬から耳のマッサージまで、頭痛薬や鎮痛剤に頼らず「天気痛を改善する方法」を紹介します。

お話を伺ったのは......天気痛ドクター・医学博士 佐藤純さん
さとうじゅん/1958年福岡県生まれ。東海大学医学部を卒業後、名古屋大学大学院で疼痛医学、環境生理学の研究をスタート。名古屋大学教授を経て、愛知医科大学病院で日本初の「天気痛・気象病外来」を開設。最新刊は『「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本』(アスコム)。

text:Izumi Karashima
photographs:Hirofumi Kamaya
hair&make-up:Tsukasa Mikami(Watanabe)

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