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「休みたいというのは罪を犯すようで…」BTS”グループ活動休止宣言“の波紋と韓国で語られる“K-POPの暗部”

2022/06/19
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韓国株式市場のオープンと同時に所属事務所ハイブの株価が暴落

 現地でも多くのメディアが「BTSが『活動中断』を宣言した」と受け入れ、事実上「解体」の手順に入るのではないかという推測も出ている。というのも、K-POPシーンにおいて人気グループの「グループ活動中断」の発表は、メンバー間の不和が大きな原因であるような解釈を生みやすく、ある種“タブー視”されてきたため、それが発表されたということは、このまま一気に……という見方が生まれているからだ。

 翌日、韓国株式市場のオープンと同時に、所属事務所ハイブの株価が暴落。海外メディアでもBTSの活動中断が大々的に報道され、波紋は世界に広がった。

 それを受けて、ハイブ側とBTSのメンバーたちから次のようなコメントが発表されていく。

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「BTSのグループ活動をしばらく休むというアーティストのメッセージは、完全な活動中断を意味するのではない。グループ解体は全く考慮しておらず、解体手順が進められているわけでもない」(ハイブのパク・ジウォン代表)

「ぼくらは解体するつもりはないよ。グループスケジュールがたくさん残っているし、これからも絶え間なくできるだろうし。そういう部分(解体)については心配しなくていいよ!」(ジョングク)

「映像をご覧になった方々は分かると思いますが、『Yet To Come』という歌のタイトルが示唆するように、私たちが本当に言いたかったことは、絶対に今が終わりではないという事実です」(RM)

 しかし、その後も波紋は収まらなかった。24.8%下がったハイブの株価は依然として戻りきらず、軍入隊を控えたBTSがグループ活動をいつ再開できるのか、現地のファンからも不安の声が聞こえてくる(実際、今年末から順に軍入隊を控えたBTSメンバーたちがグループ活動を再開するためには最大7年がかかるという報道も出ている)。