「価格比較サイト」の落とし穴
――引っかかりやすい人の特徴はありますか?
早川 なるべく安くて便利なところを探そうと思って、すぐに価格比較サイト、ランキングサイトを見ますよね。でも、そこにも落とし穴があります。ネット上の評価なんて、いくらでも自分で作ってしまえますから。なんなら自前でそうしたサイトを作ってしまう業者もいるようです。
適当に微妙な評価を混ぜつつ、全体の8割くらいを高評価にして、信憑性を演出するんです。
――見極める方法は。
早川 一つのわかりやすい指標として、「全国対応、すぐ駆けつけます」とうたっているのは怪しい。この業界、全国対応でやっているところってまずないんです。かつ、その会社の所在地がしっかりしているかも重要です。ちゃんと法人登記をしているかとかね。本社住所を調べても建物自体が出て来ないところや、違う会社が入っていることもあります。
各都道府県の県知事登録を受けている業者かどうかも一つのポイントです。そうした業者さんは、常にスキルアップをしていますし、情報交換もしている。安心材料にはなると思います。
さらに、いろんな会社から見積もりをとって、適正な価格を自分で判断する。安いところは何故安いのか、高いところは何故高いのか。安いところは一時しのぎにはなっても、そのあと高くつくこともありますから。トータルで確認して、自分で納得する。即断しないこと。
正攻法は、何かあった時に逃げない、「地元で長くやっている業者さん」に頼むのがいちばんです。ネットで信頼度はなかなか測れないですからね。
――安いだけで決めない、即断をしない。
早川 自分で防御する姿勢が大切です。ネットに載っている業者がすべて信用できるわけではないということを、肝に銘じる。ネットの便利さの裏には、闇があることを自覚しておくことです。
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