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神野 今でも言われることはありますね。「早稲田なのにもったいない」とか「学歴を捨てた女」って言われますけど、これまで選択してきたことを後悔はしていないです。

世間的に評価される女性がAV女優をやることに需要がある

 デビューした時は大学名は伏せていたんですが、すぐにバレてしまって。早稲田在学中のAV女優として最初は話題になりました。私がデビューした後くらいから、学歴と紐づけて売るブームみたいなものが起きたように感じます。例えば「TOEIC900点超え」とか、「帰国子女」とか。

 そういう世間的に評価される女性がAV女優をやることに需要があるんだと思います。ただその一方で、そういう方がデビューすると必ずと言っていいほど、「高学歴がAV堕ち」「人生終わり」とバッシングするのって矛盾があるなと思いました。私自身も早稲田だったからこそ、光が当たった部分はあると思うんですが、学歴だけで人を判断してほしくないなと思いますね。

「素人っぽいのが好きだけど、本当に素人は嫌だよ」とか、「清楚系女子が好きだけど、清楚すぎるのは嫌だ」とか。AV女優が求められるものってたくさんあると思うんですが、AV女優って役を演じている演者であってリアルとは違います。そういうことを理解した上で楽しんでくれる人が増えれば嬉しいです。

 AV女優ってプライベートと仕事の境界線が曖昧なんですよね。 仕事なんだけど、素の自分を出すことも求められるというか。AV事務所側がわざとその境界線をぼかしている部分もあるので、しょうがないんですが、もう少し見る側の意識が変わればいいなと思っています。

 

――そういう意味では大学名を公表しなければよかったと思いますか。

神野 うーん。今だったら公表しないと思いますね。あの頃は無鉄砲だったというか、いろんなリスクをちゃんと考えられていなかった部分もあると思います。上から「こうしようよ」って言われたら、「はい、そうですね」って受け入れてしまっていたし、そうじゃないと売れないと思っていました。周りから求められるものは全て受け入れなきゃいけないって思い込んでいて。どうすればいいかわからなくなることもありました。

写真=石川啓次/文藝春秋

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