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A氏があえてロシア軍にこだわる理由
「売買は趣味の延長で始めました。個人輸入は送料が高くつくので、欲しいものを買うときに複数個購入し、送料分ぐらいは稼げるように上乗せして売りに出しています。売却で利益はほとんど出ておらず、確定申告の必要もない。(公務員が禁じられている)副業にもあたりませんよ」
輸入はどのように?
「ネットで知り合った在露邦人の方にお願いして、現地のフリマサイトで落札してもらい、それを個人で輸入しています。年代によって形も微妙に違うので、珍しいものを次々に収集するのが楽しいんです」
あえてロシア軍にこだわるのには理由があるという。
「法規制が厳しい米軍と違い、ロシア軍のものは容易に入手できるし、価格も10分の1くらいで安いんです」
だが、安値とはいえ、ロシア軍関係者に利益を与えていることにならないのか。
「仕入れたのはウクライナ侵攻の前。買っているのは死蔵品や払い下げ品が主で、現役の軍関係者に利益が渡っているとは思えません」
そしてこう嘆息するのだ。
「侵攻でこれまでのように照準器が入手できなくなって残念です……」
ウクライナ侵攻の多大な影響は、想定外の世界にも及んでいた。