中国の各地で実質的ロックダウンがかかり、ツイッターなどを通して上海在住者から日々しんどい心のシャウトがありました。会社が動かない、モノが動かず届かず作れない。その状況たるや、心中お察しする以上のもやもや感やしんどさや焦りがあったとは思います。
一方で僕が拠点としていた雲南省昆明の人々に話を聞けば、「なんも日々変わっとらん」という声もあれば、同じ雲南省でも160日ロックダウンしたという瑞麗という国境の町もあり、改めてよろずのことについて「中国とは~」と一言でまとめることの難しさを感じます。
コロナ対策の影響で、数少ない西洋人モデルが取り合いに
中国各地で状況が異なることがままある中でも、ECセールは均等にやってきます。「618セール」というのがその一つで、日本でも報道される11月11日のECセール「ダブルイレブン(双十一、独身の日とも)」に続く中国のECセールです。
アリババのECサイトに続く、2番手グループの「京東(JD、ジンドン)」が同社の設立記念日なのでセールを始めようとしたところ、アリババやその他ECサイトも「うちも負けられん」と始めたのがそのきっかけです。記録的な販売額のセールで盛り上がるだけでなく、このセールをトリガーに新しいサービスやテクノロジーを導入して使ってもらい、新サービスを一気に普及させようという動きも見られます。
ところが、今年はこんな状況なのでモノが作れないわけです。困った。大手メーカーは体力があるのでまだいいですが、中小企業ともなると、モノづくりができない状態で、そうはいってもブランドの認知度がなくなるとまずいから、一応は商戦に参加して、在庫一掃セールを目指します。
中国のECセールのコロナの影響は意外なところにも。外国人モデルが来れなくなってしまったのです。中国のECサイトのアパレル商品やマンション広告などさまざまな場面で西洋人がモデルとして登場しているのですが、中国のコロナ対策でものすごく入国のハードルをあげた結果、数少ない西洋人モデルの取り合いになってしまった。