キッズモデルは国を問わず大変
また別の2018年の記事によると、外国人モデルは通常4~8時間から予約可能で、モデルによって1時間1000元、1500元、2000元、2000元以上と幅があるそうです。モデルは等しく人気で仕事があるかというと残酷な実力主義で、毎日注文があるモデルと、休日出勤のモデルと、ほとんど注文が来ないモデルが3分の1ずつで、誰もがじゃぶじゃぶ稼げるわけではありません。さらにコロナ禍の2022年の記事によれば、コロナ以降は保証金制度があり、よい案件だと1か月5000ドルという条件でできるそう。
よろずの商品の中には子ども向けもありまして、キッズモデルが着ているアパレル商品もあります。報道されている限りではハーフの子どもがモデルとなり、そばで中国人親の叱咤激励を受けながら撮影するケースがあるようです。子どもだけに総撮影時間は大人より短いものの、けっこうな金額を稼いでいます。キッズモデルは国を問わず大変です。
撮る商品は服だけでなく、パーティグッズのかぶりものなど多岐にわたります。例えばうんこのかぶりものも着て撮るわけですよ。ウクライナやロシアからやってきたのに、うんこのかぶりものを着けて世界デビューとは……。うーん、この仕事も金次第。
アリババがバーチャルモデルサービスをリリース
さて、コロナ時代が到来し、外国人モデルがいない! 高い! 商品画像が出せない! という状況になりました。逆に中国のECサイトでも、中国人モデルが増えたなあと思います。
CCTVによれば、外国向けアパレル商品を扱う業者は「撮影価格は値上がりが続いてて参ってるよ。最近は値段が倍になってて、アパレル儲からなくてしんどい」とコメントしてます。「今年はとにかくモデルが少ないんですわ。外国人モデル1人で700~800元はかかるんだけど、これで1年分の服の写真を一気に撮ろうとすると100万元はかかるんですよ」「ファッションで突然ブームが来て、急いでビッグウェーブに乗ろうとしてもモデルがいなくて乗れないのです」との嘆きの声も。