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家族からは「みっともない」と言われ、会社には乗っていけない…それでもバイクを族車仕様に改造し続ける令和っ子の“真っ直ぐな気持ち”

風とひとつに、青春ライダー #2

2022/06/30

 バイク人口が80年代のピーク時から激減するなか、時代を超えて「人馬一体の歓び」に目覚める若者がいる。「昭和バイク」と心を通わす令和ライダーたちの、ヘルメットを脱いだ素顔に迫る!(全4回の2回目/続きを読む)

ファッションとしての“族車仕様”

 今ちょうど20歳なんですけど、このRZ250は去年買いました。40年前のモデルなので、自分の倍くらいの車齢ですね。

ヤマハ・RZ250を族車仕様にカスタムする「あめぽん」さん

 自分がこれを買う頃にはもう旧車が高騰しはじめていて、購入価格は100万円くらいでした。今買うとそれどころじゃないですね、倍近くするかもしれません。

 これまでの人生で一番大きい買い物だったので、買うときにはかなり緊張したのを覚えています。高校を出てから建築関係の仕事をしていて、同い年と比べれば稼いでいるのかもしれませんけど、やっぱり結構厳しいです。

 族車っぽい仕様にしていますが、もともとバイクに興味があったわけじゃないんですよ。たまたま、高校の時から旧車バイクを改造している先輩がいて、それを見て「こういうのもあるんだ」と影響されたのがきっかけですね。

昭和のレトロな雰囲気がお気に入りなのだとか

 それから自分でバイクを買って、色々弄っていくうちに、どんどん楽しくなっていった感じです。あくまで形というか、雰囲気が好きでこういうスタイルにしているので、さすがにこれで実際に暴走するとか喧嘩するとかはないですよ。普通にこのまま、車検も通る仕様です。

 改造は基本的に自分でやっていて、最近ではラッパとハーフカウルを付けました。ラッパはちょっとこだわっていて、中森明菜の曲が流れるようになっているんです。これも先輩が車の中で聞いていて、レトロな感じでいいなと思い、みんなで明菜ちゃんのステッカーを貼ったりして仕様をあわせているんです。普段は全然、最近の曲も聞くんですけどね。

ピカピカのラッパからは中森明菜の曲が流れる

 普通にツーリングを楽しむ感じなので、乗っていて怖い人に絡まれたりってこともありませんね。声をかけてくるのはやっぱりオジサンが多いです。「懐かしいなぁ、俺も乗ってたんだ」っていう感じで。

 でも、さすがに周りの目が気になるので、会社には乗っていけないです。世間的に印象が悪いのは当然だと思いますし、やっぱり自分の家族からも、ラッパとかに対して「あんなもん付けちゃって、みっともない」と反対されました。

青春の相棒として、RZ250をずっと大事にしていきたいと語る

 ただ、自分としては初めてのバイクで、色んな楽しさを教えてくれた存在でもあるので、走れる限り大事に乗っていきたいなと思っています。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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