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《川越ネットカフェ立てこもり事件》「ちゃんと生きてねと話すと…」逮捕されたVサイン男(42)が10年ぶりの電話で母親に伝えた“意外な”一言とは

genre : ニュース, 社会

「23時過ぎにネットカフェの駐車場に人が集まっていて、警察官も慌ただしい気配でした。しばらくするとパトカーや警察が続々と集まり、深夜2時頃に黄色いテープが張られてお店に近づけなくなり、Twitterで“立てこもり事件”と知って驚きました。パトカーや救急車もサイレンを鳴らさず走っていたんですけど、あれは犯人を刺激しないためだったんですかね」(近所の住人)

規制線が張られた事件現場のネットカフェ ©文藝春秋

「後部座席でVサインをしていて気持ち悪かったです…」

 6月21日深夜に埼玉県川越市のインターネットカフェで起きた立てこもり事件。住所・職業不詳の長久保浩二容疑者(42)が個室でアルバイトの女性従業員(22)を人質にとって立てこもったが、約5時間後に捜査員が突入して取り押さえられた。

 2日後の23日、埼玉県警は長久保容疑者を逮捕監禁致傷容疑でさいたま地検に送検した。

「自宅から近かったので心配で眠くならずなりゆきを見つめていました。深夜3時過ぎにブルーシートを持った警察官が店の方へ走っていったかと思うと、犯人が確保されてすぐに警察の車で連行されていきましたが、後部座席でVサインをしていて気持ち悪かったです……」(同前)

長久保浩二容疑者 FNNプライムオンラインより

 事件が発覚したのはインターネットカフェの別の従業員の110番通報だった。全国紙記者が語る。

「長久保容疑者は、6月21日午前中にインターネットカフェ『快活CLUB川越脇田新町店』に入店し、午後9時35分頃に別の個室の清掃作業をしていた女性従業員をカッターナイフを手に背後から襲い人質にすると、自分の個室に連れ込んで鍵をかけて立てこもりました。通報を受けて駆けつけた警察がインターホンを使って説得を続けていましたが、声を荒げて興奮状態になることもあったようです。最終的には午前3時17分に、飲み物の差し入れと言ってドアを開けたタイミングで捜査員が突入して長久保容疑者を逮捕しました」

長久保容疑者の実家 ©️文藝春秋

 長久保容疑者は警察の取り調べに対して容疑を認め、「自分の人生に嫌気が差した」「事件を起こせば刑務所に戻れると思った」などと供述している。10年前にも立てこもり事件で逮捕されていた。

「長久保容疑者は2012年に愛知県豊川市の信用金庫でサバイバルナイフを持って5人の人質とともに立てこもる事件を起こしており、2013年4月に懲役9年の実刑判決を受けて服役していた。今年4月1日に出所した後は埼玉県内で住み込みで土木作業員の仕事をしていたが、事件の数週間前からは埼玉県内のネットカフェを転々としていた。事件当時の所持金は数百円足らずだった」(同前)

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