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東京五輪スポンサーの責任逃れ…? 朝日新聞社説の“独特すぎる文体”に隠された「ずるい心理」

2022/06/28

 驚きました。何がって、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の「公式報告書」のことです。

 大会を総括しているのですが、森喜朗前会長のあの女性蔑視発言について次のように総括していたのだ。

森喜朗 ©文藝春秋

《森喜朗前会長の女性蔑視発言を指すとみられる項目では「組織委がジェンダー平等や多様性と調和の重要さを再認識する契機となっただけでなく、日本社会全体の議論を活発化させた」と前向きに結んだ。》(毎日新聞 2022年6月23日)

 え? 前向きに結んだ? 森喜朗氏がジェンダー平等や多様性の「議論を活発化させた」って?

 これはひどい。あの発言ですら前向きに「報告」するのだから他は推して知るべし。報告書は自賛と言われても仕方ない。

森喜朗発言よりも気になったこと

 さて、私はこの件でさらに気になったことがある。それは朝日新聞の社説だった。

『五輪の報告書 「財産」の名に値しない』(2022年6月24日)

 朝日社説は公式報告書を叱っている。かなり強い言葉が並ぶ。ちょっと抜粋しよう。

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