2018年から19年にかけて、女性7人に暴行をしたとして、強制わいせつ致傷や強盗・強制性交などの罪に問われた今泉成博被告(44)。最高裁が6月23日付で被告の上告を棄却し、懲役41年が確定した。
出会い系サイトで知り合った女性を次々に暴行していった今泉被告。残虐な手口を報じた「週刊文春」の記事を再公開する。(初出:週刊文春 2022年3月31日掲載 年齢・肩書き等は公開時のまま)
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2018年から19年にかけて、女性7人に暴行をしたとして、強制わいせつ致傷や強盗・強制性交などの罪に問われた今泉成博被告。控訴審が3月15日に開かれ、福岡高裁は懲役41年とした一審判決を支持し、無罪主張だった被告の控訴を棄却した。
「今泉は17歳から30歳の女性7人を脅し、性交を強要した上、計約240万円を奪うなどしました。有期刑の上限は30年ですが、今泉は別事件で19年10月に執行猶予付の有罪判決を受けていた。一審では、刑法の規定に基づき、この確定判決の前後で分け、18年7月~19年10月の5事件について懲役16年、以降の19年12月までの8事件については懲役25年の判決が下されていました」(社会部記者)
検察側によれば、無職で600万円超の借金を抱えていた今泉。女性を支配下に置く手口は毎回ほぼ同じだったという。キッカケは7人とも出会い系サイトだ。
「今泉は女性と待ち合わせると、1人目は自宅に、残りの6人は山中に連行。当初は何気ない会話を重ね、途中で『自分は暴力団と付き合いがある』と切り出す。出会い系サイトの利用を逆手に取り、『援助交際は犯罪だ。警察に通報したらどうなるか』と狭い車内で脅すのです」(同前)
そして立ち入り禁止区域に車を停め、「俺の愛人になるか。ここから歩いて帰ってもいいが、近くに暴力団のアジトがある」などと脅迫。手足を縛り、スマホで全裸の写真を撮るのだ。
「その間、女性の鞄や財布から保険証や免許証などを見つけ、住所や職場を割り出すのも常套手段。女性たちの弱みを徹底して握る卑劣ぶりです」(同前)