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「峠の釜そば」(1100円)を食べてみた

 峠の釜めしのアタマと自家製麺かけそばのセット「峠の釜そば」(1100円)があるので注文してみた。ささがきにしたごぼうの天ぷらがのった「鶏ごぼうそば」(980円)もうまそうだ。

「峠の釜そば」(1100円)や「鶏ごぼうそば」(980円)が人気

 5分ほどまって「峠の釜そば」が到着した。大きな釜めしの容器に入った冷たいかけそば、釜めしの具材を入れたアタマ(きんぴら、紅しょうが、鶏肉の煮付、煮しいたけ、たけのこ、ウズラの卵、グリーンピース、甘栗、あんず)、こしあんをまとった丸餅の甘味、がきれいにのっている。

豪華な「峠の釜そば」のセット
峠の釜めしのアタマはとても懐かしい味だった
コシが強くてうまいそば。しかも量が多い

 そばをまず食べてみる。生麺の茹で立てで、コシが強く良く冷えている。つゆをひとくち。鰹節を中心とした出汁が上品に香る。釜めしのアタマは大変懐かしい陣営である。まず、鶏肉煮を食べてみる。昔食べた味がよみがえる。途中から具材をいくつかそばにのせて食べてみたのだが、これがまた面白い。釜めしのアタマはそばの具材としても秀逸なことがわかった。

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 そしてこのそばだが、すごい量である。浦野さんに聞くと、「通常の倍近い量でサービスしている」とのこと。最後に栗とあんず、あんこ餅を食べて大変に満腹となった。

最後に甘味としてあんずと栗、あんこ餅をいただく

今後の「荻野屋 弦」の進む方向は

 最後に、浦野さんに「荻野屋 弦」をどのように成長させていきたいかお客様へのメッセージとして頂戴した。

「今まで荻野屋の峠の釜めしといえば、観光的な要素が強く、いわば非日常的な位置づけでした。それが東京に進出したことで、皆様の日常の食べ物として寄り添うことになりました。とにかく荻野屋をもっと知ってもらいたい。もっと身近な存在になっていきたいと考えています。是非、お越しください」

「荻野屋 弦 神田」のレンガのアーチ

「荻野屋 弦」の「弦」という文字は、高架下のレンガのアーチ(弓)状の下の部分が弦の形に似ていることから命名したそうだ。弦には「ツル」の意味もあり、荻野屋の新しい取り組みが多方向に放たれ伸びていく意味も込められているという。

 荻野屋の「峠の釜めし」やそばが都内でも気楽に食べることができるようになるのは大変ありがたいことである。「いざ、荻野屋 弦 神田」である。

INFORMATION

荻野屋 弦(げん) 神田
住所:東京都千代田区鍛冶町2-14-3
TEL:03-6260-7603
営業時間:11:00~15:00、17:00~23:00
定休日:日曜日
https://gen.oginoya.tokyo/kanda/