7月29日、関東地方でもようやく梅雨が明けた。「金鳥の夏」、そして「冷がけそばの夏」の到来である。
冷がけそばは老舗のそば屋ではあまりみかけない。むしろ立ち食い大衆そば屋などでよくみかける。もり汁とかけ汁の中間位の返しの濃さで、冷たいそばに冷たいつゆをぶっかけて食べる。
そこで、祝梅雨明けということで、山手線西側(大崎駅~代々木駅)で冷がけそばを巡る旅に出てみることにした。(「#2 新宿駅~駒込駅編」も公開中)
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(1)大崎駅構内 電車を眺めながら「冷やしむじなそば」
まずは大崎駅からスタートである。大崎駅構内にある「生そば・うどん あずみ」はかつては飯田橋や新橋にもあった馴染み深いそば店である。ここはカウンター席から、線路やホームが階下に見下ろせて、埼京線や山手線を間近に見られる。朝から大崎界隈のオフィスワーカーが仕事をしたり、スマホをみながらそばを食べている。きつねとたぬきが入った「冷やしむじなそば」(600円)は生麺でコシもしっかり。鉄そば気分を満喫できる。